今は死語なのかもしれない「都会」という言葉

ずっと昔、あの頃に  

紛れもなく僕の中には存在してた。

 

  東京8BEAT(渕上忠平)

 

  行き止まりの朝

  果てしなく続く夜

  泣いていたおまえ

  俯いていたおいら


  病んだ心も 渇いた心も

  みんな みんな 

  ぶっ飛ばしちまえ !

 

  行くあてもない朝

  とてつもなく長い夜

  笑っていたおまえ

  嘯いていたおいら

 

  病んだ心も 渇いた心も

  みんな みんな

  ぶっ飛ばしちまえ!

 

  FLASH(渕上忠平)

 

  幾つもの帳が

  欠片になって散っていく

  幾つもの黄昏が

  陽炎になって消えていく

 

  都会は今日も蒼褪めている

  それでも焦燥を吞み込んで

  何喰わぬ顔で澄ましている

 

  動悸が細波の如く続く

  眩暈が細波の如く続く

 

  東京中毒(渕上忠平)

 

  都会の暮らしは麻薬のようさ

  煙草を咥えて嘯いている

 

  僕はOutside・・・

  僕はInside・・・

 

  都会の暮らしは麻薬のようさ

  グラス片手に気取っている

 

  僕はOutside・・・

  僕はInside・・・

 

  薄っぺらな優しさは見せかけの愛想笑い

  愛の語らいなんてまやかしの恋愛遊戯

 

  寂しさは似ていても違う哀しみ

  體は繋げても塞げない心

 

  都会の暮らしは麻薬のようさ

  唇嚙んで涙する

 

  僕はOutside・・・

  僕はInside・・・

 

  ザ・タイガース 「都会」