何故昭和の時代を懐かしむのか?
70年に「明日に向かって撃て」と言う映画があった。
今の時代、こんな邦題は付けられないだろう。
映画はウエスタンで実録のアメリカの銀行強盗の話。
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード演じる二人組の銀行強盗が
挙句の果てにメキシコの山中に逃げ込む。
自分達の周りをメキシコ兵に包囲されてるとも知らずに
二人は拳銃を持って飛び出してゆく。
映画はストップノーションで幕を閉じる。
明日の希望に繋げたラストシーンで映画は終わりを告げる。
昭和の時代は貧しかったけど明日があった。
夢が、希望が、未来があった。
今の時代は便利になったけど明日が見えない。
夢と希望が持てない暗い未来が映る。
人生50年なんて言ったのはずっと昔の話。
今の50歳はピンピンしてる。
医学が進んで人の寿命も伸びた。
誰だってくたばりたくはない、永遠の命が欲しい。
そんな欲望が透けて見えた。
明日が見えないから不安で子供が作れない現実が重なって
少子化の高齢社会が進んでる。
若い人口の比率はドンドン減っていって
年金は破綻傾向になっていっている。
未来は破滅してしまうのだろうか?
小野リサ 「あの日に帰りたい」
手島葵 「流星」