夜の静寂の野辺に咲いている
たとえば場末のキャバレーの片隅に
たとえば小便臭い路地の行き止まり

明日などやって来るはずもない
昨日をやり直せるはずもない

今日を嘆いて
不埒な愚痴を
ひとつ、ふたつ

朝の眠りの野辺に咲いている
ときには万年床の夢の枕元に
ときには乱痴気な祭りの宴

明日など待ってても仕方ない
昨日を悔やんでも仕方ない

涙を流して
忘れ得ぬ思いを
ひとつ、ふたつ