セピアの虹が架かるという
錆びた記憶で煤けた国があるという
ネオンの河が流れてるという
地図には載らない夜開く国があるという

思いは馳せる 遥かな国へ
忘却と歓楽の 憂いの国に

十色のクレパスで描いたという
くすんだパステルの国があるという
毒入りの林檎を食べるという
欺瞞と虚飾に塗れた国があるという

祈りは続く 遥かな国へ
焦燥と憂鬱の 虚ろな国に

モノトーンの欲望が渦巻くという
金粉の泥に埋めた木乃伊の国があるという
灰色のオーロラが降るという
屍たちの住む国があるという

願いは募る 遥かな国へ 
恥辱と背徳の 生まれた国に