夜想曲

恋という名のシロップをかけたフラッペ
無理やり甘くてとても食べられない

愛という名の遊戯に嵌まった男と女
態とらしい演技がとても気恥ずかしい

夜が来る毎に
酒に酔わせてベッドに沈む
夜が行く度に
夢に疲れて誰かと倦む

嘘という名のルージュを引いた唇
あまりに赤裸々でとても艶めかしい

性という名の欲に焦がれた男と女
どこかぎこちなくとても悲喜劇してる

夜が来る毎に
酒に焦がして芯までほろろ
夜が行く度に
夢と知りつつ誰かに眠る

-渕上忠平-