『弔いの唄』

くるくる回る血の轍
「もういいよ」って風が言う
ぽたぽた落ちる血の滴
忘れな草に風が問う

さぁ宴の始まりだ
みんな裸になって出て来いよ
もう芝居はお仕舞いだ
骨の髄までお清めだ

からから鳴ってる身の欠片
「もうやめてよ」って風が言う
がたがた震える身の眼(まなこ)
迷子になって風が問う

さぁ祭りの始まりだ
みんな輪になって踊ろうぜ
もう寂しい夜は沢山だ
朝が来るまで弔いだ