失意


水晶のように尖ってた

お前のハートは切り刻まれて

星空に鏤められた


帰れない夜に闇を彷徨った

戻れない朝に姿を消した


エメラルドのように碧く透き通ってた

お前の泪は砕け散って

海の底に沈んでいった


忘れた夜に愛を失くした

疲れた朝が止めを刺した


真綿で締め付けられたように

心が切ない

命を捨てちまいたい程に

心が嘆いた



されど君は消え去りぬ


薄紅色に頬を染め

肩に掛かりし黒髪を風に靡かせて

君が唄うは怒涛の哀歌(エレジー)



潤んだ瞳は色香漂い

卑猥に結んだ唇を僕に絡めて

君が唄うは怒涛の哀歌



縺れつ解れつ

繰り返す交歓の儀式

飽くることなく

続ける契りの宴



あの日君は永遠の世界に行き給う

以来僕の日々は途方に暮れる



叫べども届かぬ想いは

弾けて部屋中を木霊する



砕けた非情な悲しみは

木っ端微塵に心を叩く



未だ君は消え去りぬ

されど君は消え去りぬ