Flash!
幾つもの帳が欠片になって散っていく
幾つもの黄昏が陽炎のように消えていく
都会は今日も蒼褪めている
それでも焦燥を呑み込んで
何喰わぬ顔で澄ましてる
動悸が細波の如く続く
眩暈が細波の如く続く
走馬灯
忘れたはずの街が
窓の向こうに映る
消えたはずのお前が
街角で佇んでいる
僕が見たのはきっと幻
お前がいたのはずっと昔
忘れたはずの唄を
いつのまにか口遊む
今はいないお前の
笑顔が思い出せない
Empty
古への国へ君を誘う
遥かな想いが永遠に続く
君を愛しても
どんなに強く抱きしめても
僕の想いは永遠に届かない
君がいるのは虚構の世界
僕がいるのは空っぽの世界
ジェット機の轟音が耳を劈いた
傷つき病んだ心が張り裂けた
届かぬ願いを君に託す
哀しい出来事が今日も続く
君と交わっても
いくら何度も軀を重ねても
僕と君は永遠に繫がらない
君がいるのは虚構の世界
僕がいるのは空っぽの世界