相生市で野宿をして明け方西に向かって歩いていると、向こうからお婆さんが歩いてきたのですが、僕の顔を見て
「あなた、ホームレスでしょう」
と言ってきました。
本当の事なので、そうです、と答えました。
そして、何故分かったのですか?と聴くと
「私は20年ほどホームレスの人や仕事が無くて困っている人達を助けるボランテイアをしてきたから、あなたを見て直ぐにわかりました」
と答えられました。
僕も、何故こういうことをしてるのか、お話をさせていただきました。
お婆さんは、
「あなたのような人に出会えて良かった」
と喜んで下さいました。
僕の方こそ、こんなところでこんな人に出会えて本当に有り難かったです。
(ペットボトルの水をいただいた時の感動は今でも覚えています。
この水が自分を生かしてくれる、と思ったものです)
そのお婆さんのお話では、
エリートの人が職を失って、何も出来なくて墜ちていく、という人が結構居ると言っていました。
自然との繋がりがあり、人との繋がりがあれば、人生に絶望するところまで行かなくて済むのではないかと思うのです。
僕自身、病氣があったり、30歳まで人を信じること無く半ば諦めて生きていたので、他人事ではないのですね。
そのお婆さんが言ってくれた言葉です。
「我が力は0%ですよ」
と。
自分がしてるように思いがちですが、そうではないのですよ、というお話でした。
自分の治療に重ねてみました。
僕は自分を振り返って、僅かながらでも自分が治療してるという傲慢さがあったと反省しました。
武道家の友人の稽古で体験したこと、
田んぼで経験してこと、とも繋がって来たのです。
そして氣づいて行くのですが、
それは血液循環療法を始めた小山善太郎氏が最初に言ってることでもあったようでした。
それを知らずにそこに辿り着けたことが嬉しく、心の中で小山氏と出会い、握手をしました。
これは治療だから、ということではなく、本来そういうものなのだろうと思います。
そこから外れるから物事は上手く運ばなくなるし、そして、それも悪い事ではなく、「道から外れていますよ」と教えてくれているのだと思います。
大切なことはそれに氣づくこと。
こういう出会いはこの旅の中で幾つもありました。
こうじゃないかなと思っていることを、出会う人が教えてくれるのです。
自分で決めたようで与えられるような、、
、
人生は面白いです。
お婆さんは何かあったら連絡をしてきて、と連絡先を教えてくださいました。
手紙を書かなければいけませんね(^-^;
お婆さんからいただいた水。
この時の感動は、ただ手を合わせることでしか表現出来ない。
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