前回、歴史検定1級の傾向について書いたので

今回はこの1年に行ってきたことを

書こうと思います。


歴史検定1級は今回の受験で4回目でした。

初めて受けたのは2017年です。

自分の1年間のペース配分としては、

下記となります。


①12月〜3月

  岩波新書や中公新書など、

  日本史に関するものをときどき読む期間。 

  →この時期から教科書や問題集を

      やっても、記憶を持続できないから。


②4月〜7月→インプット

   「日本史B講義の実況中継

 ①〜④」語学春秋社

 を3ヶ月かけて、図録・用語集・教科書を

 参照しながら読む。

  月に1冊読むペース。

 読む時に大事なのは、

  理解しながら読むこと。


 奈良時代、平安時代と

 時代が終わるごとに、

 「日本史問題集」(山川出版社)を解く。

 →「日本史講義の実況中継」の良い所は、

  教科書がそれとなく記述している所を

  懇切丁寧に説明しているところ。

  例えば、寄進地系荘園や金解禁に関する

  説明の部分を比べれば、一目瞭然です。

 →「日本史問題集」(山川出版社)は、

  問題数が多く、

  網羅性があっていいですが、

  いかんせん解説が少ないのが欠点。

  もっと解説が詳しいのが良いという方は

  Z会の「実力をつける日本史100題」が

  オススメ。

  

③8月〜11月→アウトプット

・8月

    4〜7月に通史のインプットを行ったので、

 正誤問題に慣れるため、

「マーク式基礎問題集」

(河合出版)を2回繰り返す。

 この問題集はセンター試験用で、

 実況中継と同じ著者で使いやすい。

 ただ、1級の問題と比べると易しめ。

 

 この時期に、1級の過去問も解いて、

 レベルを念頭に置いておく。


・9月

 オールラウンドな問題に対応するため、

 オーソドックスでくせのない問題を

 出題する関関同立の問題集、

「関関同立日本史」

(河合出版を1ヶ月かけて解く。

 この問題集は昨年も使ったもので、

 問題のレベル、コンパクトな解説がとても

 気に入っています。

 歴史検定1級は昔の問題を見ると、

 早慶かそれ以上のマニアックな問題が

 散見されましたが、

 この2、3年は関関同立レベルをクリア

 できれば、合格点は取れます。

 あくまで、合格点であって、

 80〜90点を目指すのであれば、

 やはり早慶レベルを念頭に

 対策をすべきです。


・10月

 今まで読まれて来て、筆者は河合塾派?と

 思われた方もいるかもしれませんが、

 そんなことはなく、どちらかというと、

 駿台の福井先生や塚原先生の著作の方が

 好きです。

 福井先生の著作によく記されている、

 「歴史を見ることは現代を見ること」

 という考え方は自分も歴史の勉強を

 する際は常に念頭に置いています。


「短期攻略センター日本史B」

(駿台文庫)

 この問題集もセンター用ですが、

 先ほどの河合塾のものより、難易度が

 やや高めで解説がしっかりしています。


・11月

 11月はこれまで使った問題集で間違った

 問題を中心にやり直しを行いました。

 間違えた問題は意外と時間をおいて

 解いても間違えることが多いので、

 直前期はこれまでの総復習は

 効果があります。


1年間を振り返りましたが、

4月〜7月により深く理解したインプット期を

踏まえて、

8月以降のアウトプットに備えて下さい。

歴史検定はテストなので、

知識のアウトプットが大事です。


以上、私が1年間行った準備について、

書きました。ご意見、ご質問あれば、

よろしくお願い致します。