少し前にブルーピリオドの映画観に行った。

追いブロしたらユカちゃんきた!セカイくんも!
よっしゃああ!!!

映画館には若年層の客が多いと思ってたけど、この日は高齢の人が多かった。
老若男女関係なく全世代に刺さるってことで。



忖度無しで書いていいか?



美術がテーマの作品なんて地味で大したことないって思ってると大きく覆されるし、この作品は名言が至る所に散りばめられてその度に胸がギュッとなる。


あんなに強く深く痛く自分が壊れるくらい何かと向き合えるものと出逢えた八虎が羨ましいと思った。

この作品を観終わった後は、自分に正直に突き進めばいいと思えるし、情熱を注げる何かがあって自分と思いっきり闘えることがこんなに周りの心を動かし、変えるんだ!って震えたよ。







原作、舞台ファンであるから今回の実写化については全肯定ではなかったし、ユカちゃん推しだからジャッジは厳しくなるよ。

ただ、高橋文哉のユカちゃんを見て、うわユカちゃんじゃん!って声が漏れるくらい鮎川龍二を体現してくれてたこと、あれはすごかったなー。


8キロ減量して脱毛して、ネイルして内股でヒール履いて、プライベートでもユカちゃんならどう過ごしてるんだろう?と考えて普段から所作も意識しながら生活してたらしい。




ユカちゃんていつも飄々としていて、強い言葉を口に出したりするんだけど、それは弱さの裏返しで本心とは真逆なんだよね。

ユカちゃんは言葉の裏まで読んで超えてきて欲しかったんだと思う。

それを超えてきてくれた人が、ライバルでもある八虎だった。



夜の海のシーン

原作では、朝なんだけど。





ユカちゃんの本当にやりたいことが、絵なのか分からなくなって唯一味方だった祖母の期待を裏切ってしまうことや、両親から部屋のものを全て捨てられ居場所失くした彼の心は壊れて、一次試験を放棄する形になったんだけど、それを風の噂で聞いた八虎は心配して電話をかける。
【ここから映画シーン】


なにかして欲しいことあったら言って。


じゃあ会いに来てよ…今すぐ


今すぐは無理…。明後日二次試験なんだよ。


(震えるようなか細い声で)そうだよね…
溺れてる人が居たら救命道具は持ってきても自分が飛び込もうとはしない。
君はいつも正しいよ、正しいから優秀なのさ。
でも正しい場所からしか話せないなら、今アタシが君に話すことは何もないネ…!!
と言って一方的に電話を切る

これはまずいと思ったのか居場所を突き止め、駆け付ける。



原作と話が前後したり端折られてたりするとこも多くてモヤッとしたものの、海に続くシーンは緊迫感もあって赤裸々に二人の本音が見え隠れする絶妙なニュアンスには言葉を失うくらいの衝撃があったね…。



本当なら、二人が電車に乗って海に行くし、人気のない駅に着いて宿を探す時ラブホ見付けて、あそこ行く?って八虎をからかうユカちゃんだって見たかったよ!


宿を経営してるオッサンが二人を出迎えるけど、予約は男二名なのにユカちゃんの恰好を見た時の素っ気ない態度だったり。(敢えて触れないのか)
でも朝ごはんは二人に豪勢な食事を用意してくれて、真心あるおもてなしをしてくれる温かみも感じた。


既に八虎の体力は底を尽きて、蕁麻疹が出てるのもユカちゃんは見逃さなかったし、腕を無意識に掻き毟ってる八虎にやめなっ!!!って強く諭したり、最後はこれあげるから乗り切って!と塗り薬をあげるユカちゃんの優しさとか。

ホントに原作素晴らしいシーンが盛り込まれてるからちゃんと細かい描写も入れて欲しかったな…ってのがある!!!

蕁麻疹の薬のシーンがないと、心配して駆け付けただけの優男な八虎しか印象に残らないじゃないか。

違う!そうじゃないんだ!!!
ユカちゃんだって八虎を大切な仲間だからこそ藝大に受かって欲しいと思う気持ちがあるし、受験の邪魔する為にこの夜があったわけじゃないからね。



後に続く映画シーンで、八虎は必要最小限の物だけ持って宿でも絵を描ける環境にしてたんだけど、
ここに来ても描くんだね…
って目線を落として絵を描いてる八虎の前に立ったと思えば、唐突に浴衣の帯を外してスルスルスル……って浴衣の下には何も身に付けてないすっぽんぽんのユカちゃんが…!



…え?って目線をあげると、隠されてないありのままの鮎川龍二が立ってることに動揺を隠しきれない八虎
脱ぎなよ


まさかとは思ったけど、、脱、脱いだ?!!!!

透明感ある白さでスラりと伸びた脚に、おっしりー🍑🍑🍑
絶妙に屈むから、その画角からだとお尻の向こう側が見えちゃう🫣とドキドキハラハラが止まらなくなる。

高橋文哉のふーみんが…🥵🥵🥵

ケツ毛の処理も怠ることなく、フルヌード解禁ですか?


ある意味俳優ファンからしたらとんだサプライズに嬉しい悲鳴が止まらなくなったんじゃないかと…



この後、八虎演じる眞栄田郷敦も全裸になり、お互い全て曝け出すことで自分を知ることになる。
八虎はここで初めて気付くことも多くて、案外オレのって小さくて情けないんだな…と自分を見つめ直す。

ユカちゃんは、その情けない裸を着飾ろうとする人間の自由さも醜さも美しいじゃない?

と少し笑みを浮かべて、この表情にはこれまでのしがらみから吹っ切れて、やりたいこと進むべき道がユカちゃんの中で明確になったんだろうなと思う。


ギョッとするシーンでもあるけど、誰も彼もに裸を晒すことは出来ないけど、お前のことは信頼してるんだよっていうユカちゃんなりの信頼の証なんだろうな。


センシティブだけど、アートして成立するから性的な意味合いとして受け取るんじゃなくて、人間のリアルさとか、汚さとか本性とかそう言った剥き出しの心を見せるって意味では二人が裸になる意味があるから、裸=エロっていう固定観念をぶっ叩き割ってくれて、多方面から物事を見る事で問題の糸口を見つけられると教えてくれてるみたいだった。




この一日がなかったら八虎が藝大に合格するヒントも手に入れられなかったし、ユカちゃんは絵の道に進むことはなくお互いが本気で生きていける道を辿っていくこと、それぞれの未来が拓けてくようで、何度も胸が熱くなった…!



戦友であり、理解者。この二人の関係性、痺れるね!




疲れたから一旦おしまい。