こんにちはニコ

 

昨年後半から2月初旬にかけてライブ参戦で散財してしまったことから最近は金欠&セーブの毎日を過ごしています。

毎月1万円はするライブを数か月参加し続けると一般ピープルには懐事情がつらいです...

楽しい体験もしばしガマンです。

 

そんなことから今回もブログをつづります。

 

★今日のテーマは↓です★

 

◆80年代未聴の名盤を聴くという試み◆

 

◆アルバムの感想

・ユニット名:Daryl Hall & John Oates (ダリル・ホール&ジョン・オーツ)

・アルバム名:Voices

・リリース日:1981年1月29日

 

 

 

 

70,80年代から洋楽を聴き続けている方ならご存じ、お馴染み、という言葉で紹介します。

もう30代前の若い方はご存じない方が多いかもしれません。

 

ダリル・ホール&ジョン・オーツです。

 

特に80年代のヒットチャートはこの人達を除いては語れないという程です。

 

84年の[Big Bam Boom]88年の[Ooh Yeah!]といったアルバムはリアルタイムで聴いてました。

 

だけどこの人達のアルバムで一番感動したのが85年にリリースされたR&B,ソウルの殿堂アポロシアターでのライブアルバム[Live at the Apollo]です。

洋楽歴が浅くR&B,ソウルって何? という中学生だった僕にR&B,ソウルの素晴らしさを耳と体と心に刻み込んでくれました。

本当に熱く感動的なライブアルバムでしたし、忘れられないデュオです。

 

どちらかというとホール&オーツはシングルヒットメイカーというイメージが当時から強く、ロック系のバンドのようにオリジナルアルバムをじっくり聴くという印象がなかったです。

 

そんな感じだったので、私の大好きなアルバムは[Live at the Apollo]とヒット曲満載のベストアルバム[フロム・A・トゥ・ONE]です。

 

この2枚は本当に最高でした。

洋楽体験初期の忘れられない名盤です。

そしてポップス、ロック、R&B、ソウルの全ての粋を極めたホール&オーツの真骨頂です。

当時はこの2枚で十分知ってるつもりになってしまいました。

親しみやすい一方本格的で僕のような洋楽初心者でも引き込んでしまうところがこの人達の素晴らしいところです。

 

あ、でも、リアルタイムで聴いた[Big Bam Boom]はヒット曲と名曲満載の大名作です。

このアルバムは84年という時代にヒップホップを先取りした先見性を持ち合わせてました。

 

おしゃれ・(当時)今風な作品でしたが、そんな軽い言葉では語れない曲の素晴らしさと、ヴォーカル・演奏の素晴らしさ、アーティストとしての才能のほとばしり、音楽への情熱がまずありきで、まさに全盛期、神がかってた頃のアルバムでした。

 

前置きが長くなりましたが、ホール&オーツの未聴だった80年代のオリジナルアルバムをここで聴いていこうと思います。

 

まずは率直なキーワードからです。

 

1. ジョン・オーツのメインヴォーカルの1曲目、初っ端から粋でかっこ良い!

2. ジョンのメインとダリルのバックボーカルの相性最高だとつくづく感じる。

3. それ以外のA面の曲は1,2回聴いた感じだととっつきずらいかな。

4. でも何度か聴くとさすがにメロディが良い良曲達だ。

5. A面の[Kiss On My List]は文句なし! 最高のソウル・ロック!

6. でもこの曲だけA面の中でちょい浮いているような...

7. 前半(A面)はエルヴィス・コステロっぽかったり、当時のニューウェーヴな香りがするかな。

8. 後半(B面)はスタンダードあり、熱いソウルバラードあり、ポップあり、ファンクあり、ドゥーワップありと前半とは違った方向のバラエティに富んでるな。

9. 後半の最後の2曲が少し弱いかな。

10. 相変わらず全曲通して古びないのは流石だなぁ。これは多分僕が初聴というのもあるのだろう。

 

といったところです。

 

このアルバムもベスト盤を聴いた方なら思うはずですが、ヒット曲が結構入ってます。

5曲目の[Kiss On My List], 8曲目の[You Make My Dreams]

前者は全米No.1になった大ヒット曲、後者はベスト10ヒットです。

[Kiss On My List]はもうポップソングのマジックです。

こんなに気分が上がり幸せになれるポップソングを沢山作ってきた人達なんだなとしみじみ感じさせます。

 

7曲目の[You've Lost That Lovin' Feeling]はライチャス・ブラザースのカバーで全米ベスト12位までいきました。

オリジナルはじっくり聴いてないので僕にとってこの曲といえばホール&オーツです。

ジョンとダリルの掛け合いヴォーカルが色彩を添えつつ味わいあります。

何よりもダリル・ホールのボーカルが力強くて色気があって大好きです。

 

そしてアルバムリリース後に注目を浴びたポール・ヤングのカバーが世界中で大ヒットした9曲目の[Everytime You Go Away]

ホール&オーツといえばR&B,ソウルのカバーの名手ですが、逆にオリジナルをカバーされて大ヒットしたのはこの曲が初めてではないでしょうか。

ここでのホール&オーツのオリジナルはよりソウルっぽいムードが強いです。

自ら今のソウルのスタンダードを作るんだという気概が感じられます。

自分らなりのR&B,ソウルを極めたブルー・合戸・ソウルの最高峰の彼らでしか出せない名バラードです。

ポール・ヤングがカバーしてなければこのアルバムに埋まっていた名曲でした。

カバーヒットして良かったです。

 

どちらかというとA面は実験的なポップスに挑んだ感じがします。

それでも言えるのは曲が良いので聴いてて楽しめます。

ホール&オーツにしては異色ではありますが、伝統的なR&B,ソウルに根差しながらもポップ・ミュージックの新たな領域に挑戦、というような彼らの凄さを改めて感じました。

 

今の2020年代はエレクトロを絡めながらソフト&メロウなR&B,ソウル路線の曲がヒットしたりもてはやされる傾向があります。

ポップでありながらR&B,ソウルの熱さを感じさせ、時にはソフト&メロウに攻めるというこのデュオの足元に及ぶアーティストってどれだけいるのだろうとしみじみ感じました。

 

それだけに何となく今、彼らが語られる機会が少ないような気がしてもっと評価されて良い人達だと思うのです。

様々なジャンルに実験精神旺盛に取り組んでいたのが中途半端な印象を与えてしまっているのかな。

とふと思ったりしました。

 

でも2014年に“ロックの殿堂”入りしているのですね。

考え過ぎかな。

 

ではまた。

 

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