Gates of Ishtar | これを聴いて死ねっ

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「The Dawn of Flames」 1997

The Duskfallの母体となったスウェーデンのメロディックデスメタルバンドGates of Ishtarの2ndアルバム。
ジャケットのひどさをよく言われる作品ですが、ホントにひどいんだコレが…しかし内容はさにあらず。このバンドでは一番好きなアルバムです。
ドラマーとベーシストが交代した影響か、前作の躍動感や勇壮さが消え、代わりに悲壮、憂いを湛えた楽曲はさながら葬送行進曲です。霧が立ち込めているかの様な薄暗いプロダクションは当時のメンバー間にあったと言う険悪なムードを投影しているのか。ちなみに時折見せる80年代終盤から90年代初頭を思わせるセンスはゲストキーボーディストとして参加したDan Swanöの仕業です(1曲目のオープニングとかモロでしょう)。
陰鬱な雰囲気の一方でメロディの扇情度は高く、幻想的な4曲目や胸を締め付ける主題を持つ6曲目、8曲目辺りが特に気に入っています。
名手Oskar Karlssonの代わりに叩いたドラマーの覇気の無いプレイにげんなりしてしまうかもしれませんが、見かたを変えればこの淡々とした演奏が今作の叙情的作風を印象付けているとも捉える事が出来ましょう。尤もこれはどちらがありきだったのか分かりませんが。
アグレッションでは前後作に劣るものの、叙情性を押し出したメロデスとしては王道かつ捨て曲無しの高品質盤としておすすめの一作。