今回は養護について、さらに
深いところを考えてみましょう
保育の仕事をしている、または、したことがある方は必ずといってよいほど、
子どものネガティブ面が気になることがあるはずです。
また、ネガティブ面を指摘する保育者が多いと感じていると思います
「何で言うことが聞けないの?」
「時間になっても遊びをやめようとしないのはなぜ?」
「泣いてばかりで自分の欲求を通そうとする。」
などなど・・・
子どもの行動に対してネガティブに思うことは常ですね
「ふさわしい行動を身に着けるようにしつけたい」けど、「子どもの思いもしっかりと受け止めたい」
【共感】することが大切なのはわかっている。でも、
何でも受け入れていたら・・・
他者のことを考えない、
我慢のできない、
ワガママな子になるのでは?
「他者のことを考えられる良い子に育てたいから・・・」
厳しくしつけるほうが子どものためになるのではと、心を鬼にして厳しくしていると言う保育者もいると聞きます
さて?それは子どもの為になってるのでしょうか?
「片付けができない!」
「謝ろうとしない!」
「子どもが話を聞かない!」
と感じる時、それはあなたが子どもをどう育ててやろうかと思う時ではないでしょうか
「子どもにとって」ではなく、【あなたにとって】良い行動を期待している時なのです
そうすると、
子どもはあなたのために行動をすることになり、
「失敗したら怒られる」「これができないといけないんだ」などと意欲、ヤル気が薄れ、自尊感情が育たなくなっていくのです
保育の世界では、「子どもを良く見る」という言葉を使います。「保育者が子どもを良く見る」のはもちろんですが、「子どもが保育者に良く見られている」と気づくことも必要で、子どもが良く見られていることに気づけば、意欲が湧き、ヤル気もでてくるのではないでしょうか
ネガティブに感じる時ほど「わざとでは無いよね」
トラブルの時も
「何か思うところがあってやってしまっただけなんだよね」
などと、その行動の意味、
「なぜだろう?」
を考えて、子どもを良く見ようとする。その行動の意味がわかればその子への関わり方がわかっていくはずです。
それによって必ず、子どもが「私は良く見られているんだ」となっていきます。良く見ようとする姿勢は【養護】となるのです
子どもの良いところを発見するためには、ひとりひとりをじっくりと見て、「子どもの良さ」を見つけられるように関わっていく
そして、子どもを【好き】でいることを続けましょう
子どもを精一杯受け容れることで自ずと子どもから何らかの答えが返ってくると思います
その答えはあなたと子どもの信頼を深めていくはずです。
とことん子どもに付き合うことをしてみることが子どもを良く見ることに繋がるのではないでしょうか?