子どもを連れて遊びに行く場所の中で1番は公園ではないでしょうか?
公園には広場はもちろん固定遊具があり子どもは無条件で飛びつきますよね。
この固定遊具について保育的目線でお伝えいたします。
ブランコ
リズミカルに揺れる動きに風を感じ、大きく揺らした時の空間へ身体を放り出す感覚のスリル感を味わう。
(ねらい)
・バランス感覚の獲得・手に力を入れる手の力をぬく動作の習得・手足の協応・腕と足の屈伸力を養う・握力をつける
(大人の関わり方)
子どもが座って大人が揺らす、子どもとコミュニケーションを取りながら無理のない範囲で揺らす。
子ども自身で揺らすためには上記を経験後、座ったまま足で後ろまでさがり足を離すだけ(初期段階)慣れると足を振り子して揺れ幅を変化させていく。
すべり台
高いところへ登ることにより、征服感を味わう。滑ることでスピードとスリルを楽しむ。
高さによる視野の拡大(視線が変わり立体図として世界を見るようになる・描画の発達につながる可能性有)
(ねらい)
・スピード感や柔軟性を養う・高さに慣れる・手に力を入れる手の力をぬく動作の習得
(大人の関わり方)
階段は大人が後ろで落下防止をする。
滑るときは座る、裸足は避ける(足の指を挟む場合がある)
慣れてくると高さをアピールして気づかせる「たかいね、大きくなっちゃたね」など、
また、滑りながら手の力加減でスピード調整できるように声をかけたり、すべり台途中で大人が腕をふみきりにしてとめたりトンネルを作ったりする。
ジャングルジム
登る、くぐるなどをして上下左右に移動するバランス感覚を養う。
高いところへ登ることにより、征服感を味わう。
高さによる視野の拡大(視線が変わり立体図として世界を見るようになる・描画の発達につながる可能性有)
(ねらい)
・手足を鍛える・高さに慣れる・空間認知力の獲得・身体を支える・手に力を入れる、手の力をぬく動作の習得・バランス力獲得・創意工夫する力
(大人の関わり方)
登る降りる際は大人は真下で見守る。初期段階は頭を打ちやすいので見守り声をかける。すべり台と同様に高さに気づかせる。慣れてくると登るだけではなく、1段目から飛び降りる度胸試しへつなげるとチャレンジ精神の獲得となる。(2段目・3段目とステップアップできるが、この時無理はさせない。飛び降りる場所に他者、ものがないか確認をする。)
鉄棒
ぶら下がる、回転するなど空間での不安定な動きに慣れる。
(ねらい)
・逆さになれる・身体を支える・バランス感覚の獲得・三半規管の強化
(大人の関わり方)
大人はそばで落ちないように見守る。「お猿さんだね」などユーモアを交えて褒めると喜び持続していく。握り方は特にこだわることはないが、親指対他の指で握ると落ちにくくなる。
以上が代表的な公園遊具なのではないでしょうか?
最近では総合遊具と名乗るジャングルジムやブランコ、すべり台などなどが合体した遊具が多くなっていますが、基本的には上記を意識してください。
子どもと公園に行った際は参考にしてみてください