小篠邸の建物を建築した、安藤忠雄の家をみていると
本当に独特だなぁ、と思う。
誰が見てもピカソ、ゴッホ、ルノワール、、、絵を見ただけで誰の作品か識別出来るのと同じように
安藤忠雄の他の作品を観ていても、安藤さんの作品はそれとわかる作品ばかりだ。

こういう独創性というのか、
自分が何をやりたいのかということが明確な人が造り出すものは
とても存在感が有る。
誰の真似でもない、既存の一般的な人の持つ先入観とはまるで違う所からの発想。
打ちっぱなしのコンクリートの建造物の中に、
岡本太郎や山本寛斎のような奇抜さや、特異性ではなく
どこか誰の心の中にも、年老いた親の実家を思い出させるような庶民性があるのは
彼が人情有る大阪の下町で育ったせいなのか。
小篠さんのそれと通って所がある。
人と生きる、そんなお二人の人生観がどこかピッタリ共鳴したのかもしれない。

今流行の、フレンチカントリーだの、
カフェスタイルだの、
古民家再生だの、
レトロアメリカンだの
そういう、個人の趣味の問題に留まらない
彼の世界観。
多分作品に彼の人生観が出ているのだと思う。
だから多分ずっと先の人の心に普遍的に訴えかける何かが有る。
なかなかそういう物が感じられる建物って無いのですよ。

暮らし方ではなく、人の生き方を考える。
そんな建物。
ー他との共生ー
そんな事を思います。