お病気をされて、斉藤記念での復帰後も、
腰をいためられていて、本格復帰とはならなかった小沢征爾さん。

彼が振ると、どの演奏家達からも
その魂が震えるような音楽が内側から生まれ続ける。
音は声であり、魂の叫びのような意味を持つ。
瞬間瞬間、生まれては又新たに生まれ、その先へ先へとグングン引っ張られて行く。

私は、彼の音楽も好きだけど、言葉も好きだ。
彼の言葉には嘘が無い。ぶれが無い。
素人であろうが、知識や経験の無い人であろうが、
音楽は人をその場で感動させることができる、という事を実証するべく
キャラバンや、夏のスキー場での音楽会を開いたりする。
決して、一流ではない演奏の、優れた音響設備の無いふつうの講堂で
エプロンを付けたままの主婦が仕事の手休めに聞きにきたという人々。
東北の田舎のお寺のお堂のなかだとか、中学校の体育館で
その場の臨場感を味わってもらうという試みの中で、
人々は目を輝かし、心を震わせ、皆感動の内に会場を後にして行く姿を見る。

今日紹介したYoutube動画の最後の方に彼へのインタビューがある。

『本当に大切な物』
『忘れてはいけないもの』
『心から演奏する、この曲を愛して演奏する、
演奏する側も、聞いている側も双方が感動できる事が、音楽の素晴らしさだ』
と心の底からそう思って出た言葉、
こういう彼の言葉の発し方が、彼の音楽の発し方と全く同じなんだと思う。
感じて表現する、、、そんなシンプルな行為が彼の棒振りであり、言葉なんだと思う。
そして一緒に感動を共有しようという行為が人を引き込んで行くのかもしれない。

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