ホームランの勘太郎さん。


グレープカンパニーに入る前の事務所で一緒でした。


言うことは言う、引くとこは引く、とてもわきまえたちゃんとした大人の方でした。

しかし楽屋ではちゃんとふざけた芸人でした。


人として信用できるの方だったので、よく相談に乗ってもらったりしてましたね。


定例集会に出てもらった時は、こんなにウケるか!ってくらいウケてました。

そういえばスベったところ見たことないかも。


勘太郎さんの返しで一番印象に残ってるのが、東洋館でちょっと酔ったタチの悪いお客さんが、色んな芸人にヤジを飛ばしてて、客席全体がなんかいや〜な雰囲気が漂う中、ホームランさんの番。


お二人が歌ネタで、ちゃんと歌えない、みたいなネタをしてると、その酔っ払いが「プロならちゃんと歌え!」とヤジを飛ばした時に、勘太郎さんが「客なら黙って聞いてろ!」と返し、客席大爆笑。酔っ払いもシュンとして、お客さん芸人全員がよくやった!と大拍手。


あれは圧巻だったなー。



優しくて元気なイメージしかありませんが、ここ数年体調を崩してから、「お前にしか言えないんだよ」と弱気な言葉を言ったりしてました。


弱気な勘太郎さんに、ぼくなんかが励ましたりしたら、「涙が出てくる!お前はいい奴だ!もっと生きる!」とこっちが涙が出てくるようなことを言ってくれて。


メール、LINEを見返すと、リハビリの動画や写真、退院する時に看護師さんと撮った写真、弱気な勘太郎さん、ふざけた勘太郎さん、真面目な勘太郎さん、ツッコむ勘太郎さん、と色んな勘太郎さんがいました。



テレビに出ると「三浦!活躍見てるぞ!いいぞ!」と、そして離婚した時は「お前も色々あって大変だろうけど、生きているかぎり自分に正直にな!」と、何かあると必ずLINEがきて逆に励まされたり。


入院しては「明日から入院だ」とか退院する時は「やっと退院だよ!」とか「チンチンに管が入ってるけど楽でいいや、抜くのやめようかな、以上報告でした!」とかしょっちゅう連絡くれました。


もちろん「ぼくも骨折した時チンチンに管入れました。抜くときなんとも言えない気持ちになりますよ!」とアドバイスしましたよ。


最近は冗談を交えつつのやり取りをしてたので、元気になってきてるのかな?と思ってました。



先週、前の事務所のマネージャーから「もってあと1日か2日らしい」と連絡が。


おかみさんが「三浦君とは連絡取り合ってたから連絡してあげてください」ということで連絡がきた。


その日は寄席2ヶ所に定例集会の稽古があったのですが、そのことで頭がいっぱいでした。


覚悟はしていたけど、土曜日の朝、前事務所の社長、相方のたにしさんから、亡くなったと聞いた時は本当にショックでした。



写真を探しましたが、距離が近過ぎて一緒に撮ってなかったです。


ネットでいい笑顔の写真がありました。


こんなヤクザみたいな見た目だけど、笑顔が可愛いんす。


そういえば怒ったところ一度も見たことなかったなー。


今頃濃いめの焼酎浴びるほど飲んでんのかなー。


勘太郎さーん!おれも今日、1人で焼酎飲むよー。


献杯!