東大アイソトープセンターの実験で被曝予防にマスクが有効であることがわかった。
以前より「マスクをしましょう!」と発言すると
「そんなもので放射能は防げない」という反対意見も多かった。
しかしこの実験で3月15日午後3時からの18時間だけで
首都圏でマスクをしていなかった人は9.3μシーベルト内部被曝したことになる。
この9.3マイクロの内部被曝の値は年齢によって異なる。
年齢や体重が低くなるほど、内部被曝の値は高くなる。
ECRR(欧州放射線リスク委員会)では
内部被曝は外部被曝の600倍のリスクがあるとしている。
*FB上では「花粉症用のマスクは被曝予防の効果が薄い」という情報もありますが
しないよりはした方が断然良いと思われます。
杉花粉に含まれるセシウムが問題視されていますが
来年の春には花粉症ではない人も子供もマスクをした方がいいでしょう。
朝日新聞 より
2011年12月2日7時1分
被曝予防に花粉マスク有効 セシウム通さず 東大実験
花粉用マスクをつければ、浮遊しているセシウムをほとんど吸い込まずにすみ、内部被曝(ひばく)量を減らせるとの実験結果を、東大アイソトープ総合センターなどがまとめた。30日に横浜市で開かれた日本放射線安全管理学会学術大会で発表された。
同大の桧垣正吾助教は、福島第一原発事故直後の3月15日午後3時から翌日午前9時までの18時間、東大本郷キャンパスで、市販されている不織布の立体型マスクを着用した。
花粉やほこりに付いて、空中を浮遊している放射性物質と、マスクに付着した放射性物質の量などを調べた。この結果、花粉用マスクで、セシウムのほぼ全てを吸い込まずにすむことが確認された。マスクに付着した放射性物質の量から換算すると、仮にマスクをせずに体内に吸い込んでいれば、内部被曝は9.3マイクロシーベルトに相当していた。
来春、スギ花粉からセシウムが検出される可能性も指摘されており、林野庁は今秋から実態を調べている。桧垣さんは「除染の際も、放射性物質が舞い上がる可能性がある。気になる人は、マスクを着用すれば防げる」と話している。(岡崎明子)