椅子とオリジナル。 | 東京。

東京。

東京に住んでます。

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午前起床。




窓を開け外を見ると雨が降っている。

前日冷やしておいた米を冷凍庫にしまい、横浜へバイトに向かう。

少しいつもよりも遅めに出てしまう。そしてそんなときに限って乗換えを間違ってしまった。なぜ今更間違うのだろうか。僕はとても頭が悪いと思うが、それ以上考え込んでしまうと気分が落ち込んでしまうのでそれ以上考えないよう思考を止める。



横浜に着いても雨は降り止まず、仕事場から見える景色は霧がかっている。見る限り、止みそうにも無い。

14時に終え、渋谷に向かい、そのまま乗り換えて目黒へ。

目黒駅改札を出て周りを見渡すが知っている顔はいない。いつもこの時間には誰かに会うのだが。この鬱屈した天気と何か関係があるのだろうか。

16時に高田と南川と待ち合わせているマクドナルドへ。

少し早く着いたため、アイスコーヒーを呑みながら読書をして二人を待つ。

高田と南川は一緒にやって来る。南川は最近手に入れたアンティークの椅子を片手に携えている。彼の見た目にその椅子はとても似合っている。



場所を変え、いつも僕と高田がネタを合わせる場所へ三人向かう。

マクドナルドを出ると雨は止んでいて、少し得をした気分になる。

その場所は少し歩いたところにある広めの歩道で、目の前の道路はビュンビュンと車が走る。

何度か高田とネタを合わせていると、信号機の前で止まった車やバイクの運転手からの視線を感じる事が多々ある。

荷物を降ろし、ネタを合わせていく。

何度も合わせ、互いに気になった箇所を言い合い、悪いところを矯正していく。

そうして近くのカフェでコーヒーを飲んで学校に向かう。



学校ではオリジナルのネタを見せ合う。そうして講師の批評を聞く。

コント、漫才、漫談、弾き語りなど。中には二つやったり、コンビの人間の傍らがピンでやったりと、皆持っているネタを出し合う。

トリオでのネタ見せは僕らを含め二組だけだった。



講師の批評では色々と気付かされる点が多くて為になった。忘れないように、忘れたくない箇所は手帳に書き留める。

学校は終わって酒を呑みに行こうかと考えたが、行く人間が少ないのと学校が長引き時間に猶予が無くなってしまったのとで結局帰宅する。



駅の近くの弁当屋でヒレカツを買い、冷凍していた米を温めてそれを夕食にする。

ゴミを捨てに行き、借りたCDをパソコンに落とし込んで就寝。