名演技をプレゼント。 | 東京。

東京。

東京に住んでます。

20


午前起床。風呂に入って時間があったので洗濯をする。


品川に。14時に仕事を引けて渋谷に向かう。

品川駅では警察官がビラ配りをしていた。



渋谷に着く。駅の周りはとてもせわしい。街も、人も、建物の中もせわしくって嫌になる。

本当に被災地に向けての募金なのか分からない人たち、奇声を上げ、不可解な行動をとる浮浪者、元気に走り回る子供たち、絡む人。

悲しいと言うよりも辛い気持ちになるけど、いちいち気にしていたら生き難い。



マックに行きコーヒーとチーズバーガーで昼食。

マナナとの待ち合わせの時間まで本を読んだりして時間を潰す。


少し時間が長いのでTUTAYAへ。本を物色する。


色々面白そうな本があるが、目当ての本は無くって駅前へ。


マナナと合流。

東急にて美味しそうなバースデーケーキを購入。トッピングにイチゴを敷き詰めてもらう。


そう、今日は友人岩下の誕生日パーティなのだ。



マナナとサプライズの計画を練りながら渋谷を徘徊する。


結果、色々な店を見てビームスにてヘアアクセを購入。

途中、僕はロフトにてボーペン(とてもイカしている)を購入する。




マックでもう一度作戦会議をして駅に向かい、友人グッチョと合流。


来ないだろうと踏んでいた僕はとても嬉しくって、会った瞬間ハグする。会うのも2年ぶりくらいなのだ。



予約していた居酒屋へ。僕のバイト先。


「店探すのしんどくて楽したろ」

と、案の定マナナに言われる。



そうして続々とトミー、マッキー、五反田、怒り、肥後、岩下の順で到着。



12時を過ぎて盛り上がりも良いとこで準備していたサプライズ。

「怒り」が大声で僕に絡む。


「ってか自分さー、夢があるとか言って何もしてないよねー」

などと予定通りに僕を罵倒する。



僕も最初は「まあまあ」となだめていたが、途中から

「別にお前に言われることじゃないよね」


などと言い返す。

「怒り」は必死に僕を罵倒する。よほど必死だったのだろう。



「自分以前は髪の色紫でさー」

「漁師の大漁旗みたいの腰に巻いてさー」

「YESって書いてある缶バッヂ付けてる割に全然YESじゃないよね」



と、よく分からない事を言ってくる。笑いを僕は必死に堪えての名演技。本当に名演技だったと思う。自・画・自・賛。


周りはケータイをいじりだしたり、必死にこっちを見まいと酒を飲んだりする。とても悪い雰囲気。

グッチョに至っては「『怒り』は後で呼び出しだな」などと考えている。



実はこのサプライズ、僕とマナナと「怒り」以外知らないのだ。



「もういい!」と、僕はお金を置いて荷物を持ち、予定通りに出て行こうとする。

しかし隣にいる五反田が物凄い力で僕の服を掴んでいるためなかなか出れなくて焦る。



何とか店を出て、裏から回り込み、仕込んでおいたケーキを持っていく。




皆安堵の表情でケーキを大小それぞれに切り分けて食べる。


サプライズは大成功である。




買っておいたプレゼントも岩下に渡し、急遽海外行きが中止になったマッキーにも手土産としてプレゼントを渡す。




二次会は近くのカラオケへ。全員来る。



カラオケでは肥後とマッキーは撃沈。


岩下とトミーは明日があるために帰宅。

残りは時間を延長してまで歌い尽くし、皆で駅まで歩いて、それぞれの家路につく。