皆さん、こんにちは。入院してから10日が経ちまして、抗がん剤がようやく効き始めたかなと言った今日この頃です。

白血球やヘモグロビンが下がるのをワクワク期待しながら過ごすのも何ともシュールな治療生活ですが、それが無いと次に進めませんので…

7日の入院時はクリーンルーム(無菌室)で個室でしたが、そこが満員になったのと、まだピンピンしているため4人部屋に移動しました。ピカピカで快適ですけどね。

 

さて、先日も千葉県市原市で自動車が公園の砂場に突入し、保育士がケガをするという痛ましい事故がありました。まさに身を挺して園児を守った看護師さんのご回復を祈るばかりでありますが、ここでも話題にのぼったのがその自動車が「高齢者の運転するプリウスであった」ということでした。

記憶に新しいのは先だっての4月19日の池袋で88歳のドライバーが運転する自動車が暴走、母娘の命を奪い多数の負傷者を出したその自動車もプリウスでした。

「高齢者の運転」「プリウス」というリンク、それから「アクセルとブレーキを踏み間違えた」という加害者の弁はほぼセットになっており、中には「勝手に動いた」みたいなことを供述する人も居ますがそれも有り得ず、その因果関係が注目されてきました。

 

実は私も2年前まではプリウスユーザーでした。子供が大きくなってきたので4人だと手狭、母まで乗ると5人…となるとさすがに窮屈になってきた、という理由なだけで、その機能や燃費にはなんの不満もありませんでした。

ですので「プリウスの問題点」を体感しているのです。

 

まず、よく話題になる「特殊なギア」をご覧ください。

画像はこちらから勝手に拝借致しました。問題がある場合はご連絡お願いします)

 

これがハンドルの右側のコントロールパネルのど真ん中に構えています。

Nはニュートラル、Dはドライブ、Rはリバース(後進)

Bは…

あまり見かけませんが「エンジンブレーキ」です。下り路を長い間掛けて走る時などに使うものですね。

これが「バック」と勘違いされる…という見解も多いようで、実際そうであろう事故もあったと思われます。

 

ただ、このギア自体は慣れさえすれば暴走に繋がるようなものではないのではと個人的には思っております。

これをいじったところで自動車が動き出すわけではありませんので。

 

では、次にプリウスのアクセルとブレーキの写真をご覧ください。

クルマに詳しくないので型とかはわかりませんが、私のプリウスも同じだったかと思います。

 

 

「え?こんなにブレーキがデカいのにどうやって踏み損ねるの!?」って思いませんか?

メーカー側も当然、こういう運転を想定しているのだと思います。

 

つまり、それぞれのペダルを踏むときは右足をいちいち持ち上げる、という意味です。

左足は遊んでいる状態。

 

ただ、ユーザーとして実態がどうだったかというと、この図のようになります。

 

黄色い部分、踵(かかと)を軸にして、そこから足首の左右の90度くらいの動きで制御しているのです。

いちいち足を持ち上げない分、当然疲れは激減します。

 

が、

 

これこそが「プリウスの暴走事故」の一因なのではないかと考えるのです。

なぜプリウスが目立つかというと理由は難しくありません。それだけ普及している車だからであるからです。

他の自動車より10倍売れていれば、事故の数も10倍になるでしょう。

この写真を見てもメーカー側が誤操作を防止するために、「アクセルとブレーキを離している」ように感じます。

ただ結果的に、特にプリウスの場合はアクセルよりブレーキが大きいからイザという時は踏み込む という無言の暗示がドライバーに掛かっているのではと思うのです。そしてその誤操作を起こした際、つまり止まるべき時にアクセルを踏んでしまった際にブレーキを踏みなおすにも、上記の「アクセルとブレーキを離していること」が逆にあだとなっているのでは…と。やはりその対応速度は年齢と共に遅くなっていくはずですから。

お年寄りであればなおさら、なるべく労力を使わず運転したいものでしょう。

その時に上記のように踵を下につけ、運転している人は相当多いのではないでしょうか。

 

最近の若い人にしてみれば、「なんで両方右足で踏む設計にするんだよ」と言いたくもなるのもわかります。

そもそも以前のようなクラッチという仕組みが無くなった以上、例えば「右(足)はアクセル、左(足)はブレーキ」にすれば相当同様の誤操作は減るはずですが、今更変えようがないほど定着してますので難しいでしょうね。

 

ユーザーの使い勝手と安全性の両方の追求は難しいのかもしれませんが、これから先さらに高齢化が進み、そのうち「100歳超の人が起こす交通事故のニュース」を耳にする日だって遠くないかもしれず、対策は急務だと考えます。

確かに自動車がないと生活できないご老人は居られますが、例えば自動車のカテゴリーをもう1つ作り、時速を30キロ程度で公道を走れるミニ自動車を開発するとか、ある年齢を超えるとそのミニ自動車しか乗れなくなるとか、何かアクションを起こさないと延々と先延ばしになってしまうと思います。それくらいのスピードであれば事故も減るでしょうし、GPS装着も義務化すれば波及効果もあるでしょう。

 

で、ちょっと話が散らかってしまいましたので、冒頭のタイトルの結論を申し上げます。

 

・AT車のアクセルとブレーキの距離を少し広げては?

(敢えてカカトを軸にしたチェンジができないように)

・または当面の間、足の下のシートに「この辺に足を置く」目印をつける。

(もっと中心に、ブレーキ近くに足を置くよう誘導)

・プリウスは良いクルマです。

 

ということで、交通事故がひとつでも減りますように…