見知らぬ
オバサンとの
愛の劇場!

オバ[グァアアアアア~!]

見知らぬオバサンが
24歳の
若者のBIKEの
キーケース
を助けるために

古着屋の前で

奇声を上げている!

オレ
[ウォゥァオオウ゛!ウォゥァオオウ゛!]

メットインの
間にドライバーを
ぶっさし!

オバサンと
オレのパワーで
持ち上げまくる!

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なかなか開かない!
てかメットインの
間に手が挟まって
抜けん!

オレ[ガ…
ガォオオオオ!]

ライオンばりの
雄叫びが響き渡る
天王町。

オレ&オバサン
[あ、あと
ちょっと!
あとちょっとだ!
ヴゥヴァルディア
エウ゛ェルファイア!
ガォオオオオゥガォオオオオガォオオオオ!]

ふいに
ウ゛ェルファイアっ
て言ってしまった…

しかし…なんだ?

この気持ちは?

本格的に恋した
高1の夏だ!

高1の!
夏だ!

本格的に恋した
高1の!

わずかな隙間に
オレの指が
キーケースを掴む!

チャリン!

響き渡る鍵の
ビブラート!

涙なしでは
見られない
感動のクライマックス!


[開いた!]

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キーケースを無事に回収し、

無事みんなの
優しさに助けられた信吾だった。

オバサン
[よかったね。
ないと大変だもんね…]

オレ
[オバサン…
ありがとうございます!]

半泣きのオレ。
優しく見守るオバサン…

半泣きになりながら…
[ありがとうございます!
ありがとうございます!]

オバサンが去って行くまで…

ひたすらお辞儀した…

この時の優しさ…
忘れない…


捨てたもんじゃないな…

日本…

まだ入りたての
寒さと
ほのかに差し込む
日差しが
オレを照らし続けていた…

オバサン…

24歳のオレには
あまりにも
優しすぎる
優しさであった…

インロック~人々の優しさ~