旅行ロスと、連続する登校日による疲れでかなり疲弊し最近低浮上気味でした…(><。)

突然ですが今日、家のベランダにて、小さなアブラゼミを見送りました。今日のブログはそのアブラゼミについて、書こうと思います。

※セミの画像・動画が出てきます。苦手な方はこのブログを見るのをお控えください…










    





















 
見送ったアブラゼミの写真です。


アブラゼミとの出会い

このアブラゼミと出会ったのは、昨日のこと。昨日は登校日で、私が入っている美術系コースの生徒限定の文化祭みたいなのがありました。朝から学校、帰りは16時ほど。とても暑い日でした。
マンションの廊下にまで戻ってきた頃、家のドアの前に何かが転がっていました。それが、このアブラゼミでした。よくあるセミ爆弾(死んでると思ったらジジッと鳴き出したり飛んでったりすること)もなく、ただひっくり返ってぱたぱたと足を動かしているような感じでした。
この日はかなり暑く、私自身熱中症になりかかっていた状態でしたが、だからといって目の前で苦しんでいるセミを放っておくことはできませんでした。とりあえず一旦家の中に入り、学校の荷物を置いた後、また廊下に出てセミを拾いました。手の上をよたよた歩くセミをしっかりホールドして、外よりかは涼しい家に入れました。
涼ませる場所に困ったので、手に乗せたまま少しだけ自室にセミを入れました。(カタツムリを飼っていて、この日は長く部屋が暑くなることがわかっていたため、自室のクーラーは入れっぱなしにして家を出ていました。) 冷やしすぎるのも良くないため、異常気象が無かったときの夏の気温ぐらい(目安)までセミの体温を下げてみました。すると、拾った直後よりかは動くようになったので、そのままベランダに移動させました。うちのベランダからは木が見え、夏にはいつも大量のセミがそこに付いてジャージャー鳴いているもはや夏の風物詩状態なので、もしこの子が元気になった時飛んでいきやすいかなぁと思ったのです。それに、うちのベランダは廊下に比べて日が当たりにくく、4時くらいからは涼しい場所になります(34℃の日は29℃くらいかな?)。自室よりかは暑いけど、風当たりもいい方なので、ここでなら少し元気になれるかなとも思いました。
ベランダに移した後、蜂蜜と、かつてカブトムシとクワガタを飼っていた時に残していた昆虫ゼリーを置きました。今よく考えて、昆虫ゼリーはまだ良いとして、蜂がとった後人間が食べやすいように加工された蜂蜜なんて食べられないよなぁとは思いましたが、当時熱中症気味で頭が回っていなかった私は、アブラゼミの横に、綿棒に少し塗った蜂蜜と、昆虫ゼリーを置きました。そのあと、カタツムリを飼う上で使う霧吹きを自室から持ってきて、体に当たりすぎない程度に霧を吹いてみました。

ベランダの植木鉢に放したのですが、植木鉢に立てられた柱を木だと思ってそこで落ち着いていました。これは、生きている時に撮った最期のアブラゼミの動画です。

そして翌日である今日の朝、8時前に起きて様子を見たところ、あの植木鉢の柱につかまったまま、既に旅立っていました。

昨日のうちに旅立ったのか、今日の朝なのか分かりません。もし5時ぐらいに起きていれば、見送ることが出来たのかなぁとか、昆虫ゼリーとか蜂蜜嫌だったかなとか、触っちゃったのダメだったかなぁとか、色々考えながら、アブラゼミの体を家に入れました。ティッシュの上に乗せ、動かないことを実感した瞬間、ありえないほど泣きました。 
きっと死期が近かったアブラゼミだったんだと思います。拾った時点でほとんど動いていなかったため、私が昨日どれだけ涼ませたところで一瞬の延命処置にしかならなかったんだと思います。それでも、目の前で旅立ったアブラゼミを見ていたら、「もう少し生かしてあげたかった」と思ってしまいました。


今見たら、右と左の前足が手を振っているように見えてきました……。
日頃近くでセミを見ないため、軽くアブラゼミの全体像を写真に収めたあと、アブラゼミの体を、あの植木鉢の土の中に埋めました。

アブラゼミにとって私のこの行動は余計なお節介でしか無かったでしょう。きっと迷惑だったと思います。でも、天国に行った時にセミの仲間に
「無事子孫も残せて、どっかの家の廊下に来ちゃったから、さぁここで…と思っていたら、そこに住んでたヘンな人間に見つかって、触られた挙句ヘンな場所で逝かされたんだよなぁ。いらん事すんなよ。だけどこんなこと、なかなかないでなぁ…w」ぐらいには、言っていてくれたらいいなぁと思います… 
これからも、たくさんの数のセミに会うと思います。もしこのアブラゼミと同じような子を見つけたら、お節介でも最後は涼しい場所で過ごさせようと思いました。
ごめんねアブラゼミ、天国でお幸せに……