わたしは、ダニエル・ブレイク | cinema ROCCO and...

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3/19(日)、“わたしは、ダニエル・ブレイク”。



大工として実直に働いてきた59歳のダニエル・ブレイクは


心臓病を患い医者から仕事を止められてしまう。


国の援助を受けようとするが


理不尽で複雑に入り組んだ制度が立ちふさがる。


必要な援助を受けられないダニエルは


経済的にも精神的にも追い詰められていく。


そんな中


自分と同じように制度に振り回されていた


シングルマザーのケイティとその子供たちを


助けたことから交流が生まれる。


お互いに助け合いながら絆を深めていく


ダニエルとケイティらだったが・・・。





ゆっくりと、でもしっかりと刺さってくるお話でした。



便利になってるはずなのに


やっぱりフクザツで不親切な制度に


四苦八苦のダニエル。


分かる! 分かるわー。


お役所に出したりする書類って


なんであんなに分かりにくいのー!?


途中で『もうええわー』ってなるもんね。



弱者を助けるための制度やお役所が


弱者を追い詰めている現実。


シングルマザー・ケイティの姿は


見ていて心がギュッと締め付けられます。


お役所に助けを求めにやってきたダニエルが


助けを得られず苦しんでいるケイティの


力になろうと声を上げる。


実直なダニエルと融通の利かないお役所との


対比が痛烈でした。



見ず知らずの人に手を差し伸べるのは


なかなか難しいけど


せめて身近な人にはできるだけ力になってあげたい。


それが直接的な解決にならないとしても。


そう思うROCCOなのでした。