あの男の子に、喘ぎ超えを聞いて欲しい、それだけでした。


そうしてくれるなら、誰でも良い、夫と今していることさえ忘れていました。


私は、何度もイキそうになるのを堪え、耳を澄まして腰を振り続けていました。


そうこうするうちに、聞こえできました、自転車のブレーキスタンドを立てる音が。


私は、夫には申し訳ないと心で思いながら、思い切り腰を前後左右に振り、その瞬間を合わせました。


そして、今までで最も大きな声をあげ、夫と同時に果てたのです。


きっと、あの男の子は聞いたでしょう、私の淫らな声を。


忘れないで


そう思っただけで、悦びは何倍にも膨らみ、痙攣は止まりませんでした。


夫は驚いたようです。


処女だった私が、こんなにも性に溺れるオンナへと変わったことに。


でも、当たり前かも知れません。


私たちの両親も、頻繁に交わっていましたから。


廊下を通れば、すぐに分かったものです。


古い床や襖がきしみ、揺れる。


廊下を通る度に


今日はしている


今はしていない


すぐに分かりました。


翌朝の母の様子も如実に違っていましたから。


鼻歌を歌い、私たちのお弁当をつめる母は、普段とは見違えるほど美しい肌をしていました。


交わることで、オンナをこんなにも変えてしまう


その行為に関心を持つようになり、自分で指を使い、頻繁にしていました。




受験勉強に追われ、いつしか、忘れていましたが。


それなのに、夫のアレによって開花してしまいました。


都会のように、楽しいことで満ち溢れている訳ではありません。


瀬戸内海の穏やかな海は、時に平凡で退屈です。

最も刺激的なこと、嵐のような刺激は、オトコとオンナの行為しかないのです。


地方の方が、性に積極的なのは、ごく当たり前なのです。



思春期に強い刺激を求めるのは、時代が違っていても同じでしょう。


私たちは、そうやって子孫を世に送り出してきたのですから。

       続く