『ORBI – the Oscillating Revenge of the Background Instruments(陽の目を見ない楽器たちの動揺する仕返し)』はオーケストラやロックバンドの奥に押しやられがちな楽器のアンサンブルが演奏するプログレッシヴ・ロックとメタルのレパートリー。
1. Uprising(Matthew Bellamy) - Muse(ミューズ)
2. Since I've Been Loving You(貴方を愛しつづけて)(Jimmy Page/Robert Plant/John Jones) - Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)
3. Octavarium(John Petrucci/Michael Portnoy/John Myung/Kevin Labriel/Jordan Rudess) - Dream Theater (ドリーム・シアター)
4. Fight Fire with Fire(Cliff Burton/James Hetfield/Lars Ulrich) - Metallica(メタリカ)
5. Hey You(Roger Waters) - Pink Floyd(ピンク・フロイド)
6. Orion(Cliff Burton/James Hetfield/Lars Ulrich) - Metallica(メタリカ)
7. Proclamation(Kerry Minnear/Derek Shulman/Ray Shulman) - Gentle Giant (ジェントル・ジャイアント)
8. Motivy(Emil Tabakov)(コントラバス・ソロのための)(ブルガリアのタバコフ Emily Tabakov が、ブルガリアの民謡とショスタコーヴィチの音楽から影響を受けて作曲した1968年の作品)
9. (Anesthesia) Pulling Teeth(Cliff Burton) - Metallica(メタリカ)
10. Supermassive Black Hole(Matthew Bellamy) - Muse(ミューズ)
11. Cthulhu(Florian Magnus Maier (Morean)/Hannes Grossmann) - Alkaloid(アルカロイド)
12. Alambama Song (Whisky Bar)(アラバマ・ソング)(ブレヒトとヴァイルの歌劇『マハゴニー市の興亡(Aufstieg und Fall der Stadt Mahagonny)』から)(Bertolt Brecht,Kurt Weill) - The Doors(ドアーズ)
ORBI:
ブラム・ファン・サムベーク(バスーン=ファゴット)
Bram van Sambeek(1980–)。ハーグ王立音楽院で学び、2002年から10年間、ロッテルダム・フィルハーモニックの首席バスーン奏者を務めた。2009年にオランダ音楽賞、2011年にボルレッティ=ブイトーニ賞を受賞。2011年からハーグ王立音楽院で教え、室内楽奏者、ソリストとして活動。カレヴィ・アホとセバスチャン・ファーゲルルンドの協奏曲(BIS SA2206)が代表的録音。
リック・ストーティン(コントラバス)
Rick Stotijn(1982–)。アムステルダム音楽院とフライブルクの大学で学び、2013 年のオランダ音楽賞を受賞。スウェーデン放送交響楽団、アムステルダム・シンフォニエッタ、ハーグ・レジデンティ管弦楽団などにソリストとして客演。現在、スウェーデン放送交響楽団とマーラー室内管弦楽団の首席コントラバス奏者。
スヴェン・フィへー(ハモンドオルガン)
Sven Figee(1975–)。ロッテルダム音楽院でジャズ・ピアノを学び、ファンクとロックのバンドで演奏。2006年に「スヴェン・ハモンド(Sven Hammond)」を結成。このアルバムのセッションが行われた「Marmalade Music(マーマレード・ミュージック)」を2008年に設立。
マレイン・コルフ・デ・ヒッツ(ドラム、パーカッション、プリペアドピアノ)
Marijn Korff de Gidts。アムステルダム音楽院の修士課程、ニューヨーク、西アフリカ、インドで学び、クラシカル、コンテンポラリー、ワールド、即興と、多様なジャンルの打楽器奏者として活動。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、オランダ放送室内フィルハーモニー、Slagwerk Den Haag(ハーグ打楽器グループ)、オランダ管楽アンサンブルと共演。「Twitching Eye Trio」と「SOIL」の2つのグループを主宰。
録音:2017年3月、7月、2018年2月/Marmalade Music(デルフト、オランダ)
制作・サウンドエンジニアリング:マリオン・シュヴェーベル
録音:ローラント・ディルクセ(Marmalade Music)
4人のオランダのミュージシャン結成した一風変わったロックバンド。バスーン、コントラバス、ハモンドオルガン、パーカッションという、オーケストラやロックバンドの奥に押しやられがちな楽器のアンサンブルで、このバンド演奏するため彼らが選んだのはプログレッシヴ・ロックとメタルのレパートリー。8曲目の『(コントラバス・ソロのための)Motivy』など「ハード」な音楽のゴツゴツした感覚や「シャウト」をファゴットで表現するにはどうするかといった、それぞれの楽器の限界との戦いをメンバー全員が楽しんだという。9曲目「メタリカ」の『(Anesthesia) Pulling Teeth』は、ファゴットのサムベークの編曲。11曲目『Cthulhu』は、「アルカロイド」の作曲、ギター、ヴォーカルを担当、「現代クラシカル音楽の作曲家が、その気になれば、うなり声で歌うデスメタルのシンガーに変貌」(サムベーク)するフローリアン・マグヌス・マイアーFlorian Magnus Maier(Morean)が編曲。その他の曲はオランダのコントラバス奏者、マレイン・ファン・プローイエンMarijn van Prooijenが ORBIのための編曲を引き受けた。ジャンルはクラシック室内楽に分類されているが、選曲から分かる通りまさしくプログレ。クリムゾン+ELPという感じ。ミューズやメタリカの曲も2曲ずつあるが、プログレ・ファンとしては、このアルバムの方が聴きやすい気がした。あまり世に知られてはいないが、プログレとしてレベチ。

