ロシア極東サハリン沖における石油・天然ガス開発事業「サハリン2」を巡り、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、英石油大手シェルが撤退を表明している。液化天然ガス(LNG)の需給が世界的に逼迫する中、「サハリン2」からまかなう国内のガス会社などが代替調達できるのかと疑問視して、日本商工会議所の三村明夫会頭は2022年3/3の定例記者会見で、三井物産と三菱商事が参画する「サハリン2」を、欧米企業に倣って日本企業がすぐにやめるべきだと思っていないと述べていた。かつてイランの核疑惑の際、対イラン制裁措置の一環としてイランの油田から撤退し、中国に代替された苦い過去がある。
岸田文雄首相は2022年3/31の衆院本会議で、「サハリン2」から撤退しないと明言した。日本のエネルギー安全保障上、きわめて重要なプロジェクトだと語った。日本はLNG全輸入量のうち、約8%をサハリン2から調達している。一方で、今後とも主要7ヶ国(G7)の方針に沿って、ロシアへのエネルギー依存を低減するための取り組みを進めていく意向を示した。
トンコリの奏者Okiこと加納沖が率いるアイヌ・ルーツ・バンド「Oki Dub Ainu Band」の2010年のアルバム『SAKHALIN ROCK』
収録曲は
①SAKHALIN ROCK
②OSORO OMAP
③TONKORI MONIMAHPO
④KONKON
⑤TOPITARI
⑥HINA KAMUY
⑦TAWKI
⑧BEKABEKA
⑨KARAPT ATUY RIRI
⑩PORONAYSK -23°
⑪FLOWER AND BONE
⑫TOYA
ブルース、レゲエ、ダブなどがミックスされた最先端の音楽を表現。サンバやボサノヴァなどで用いられるブラジルのフレームドラム「パンデイロ(pandeiro)」の使い手、ブラジル出身のパーカッショニストであるマルコス・スザーノ(Marcos Suzano)とのブラジル録音や、トンコリの故郷・サハリンの地での録音を含む12曲を収録。2曲目の“OSORO OMAP”と7曲目の“TAWKI” では、拠点としている旭川のアイヌ語教室の子供達が作ったユニークなアイヌ語歌詞が付いている。
「Oki Dub Ainu Band」のメンバー
Oki:tonkori/vo/g/b/drs/key/mukkuri
居壁太(北海道出身のアイヌ):chorus
沼澤尚:drums
内田直之:engineer
トンコリ(Tonkori)はカラフトのアイヌに伝わるアイヌ民族唯一の弦楽器で、胴が細長く平なため内部で音が増幅されにくい。5本の弦はすべて開放弦で、ギターのようにフレットを押さえて音程を変化させることができない。5本の弦が発する5音をリズムによって刻む。トンコリの原材料はエゾマツやオンコ(イチイ)を使い、弦はもともと鹿のアキレス腱やイラクサを細かくよって作られていたが、昭和30年代にはすでに三味線の糸に取って代わられていた。トンコリは女体を模し、てっぺんが頭、糸巻きが耳、天板に空いた穴がヘソ、胴の裏側の弦を止めてある部分は尻。弦の付け根の穴を覆う逆三角形の小さな毛皮は陰毛を表している。
「Oki Dub Ainu Band」の奏でる音楽には、アイヌに歌い継がれるウポポ(歌)やリムセ(踊り)、さらにアフロ・グルーヴ、レゲエ、ロックなどが入り混じる。2006年に1stアルバム『OKI DUB AINU BAND』でCDデビューした。リーダーのOki(加納沖)は1957年に北海道で生まれ、神奈川県育ち、東京芸術大学美術学部卒業、北海道当麻町在住。
