ロシアの人気女性シンガー・アンド・ソングライターのゼムフィラ(Zemfira)が2022年3/17、2005年に発表した曲「撃たないで(Не Стреляйте)」をYouTubeで公開した。動画では、ゆっくりシンセサイザーで弾き語りする声に、ウクライナ侵攻によりウクライナの町が破壊される場面やロシア国内の反戦デモの映像が重ね合わせ、ウクライナ侵攻を非難している。キーウ州ホストメリのロシア空挺部隊の落下から始まり、各地でのロシア軍による砲撃・空爆の様子が映し出される。その後、ロシア各地で戦争反対集会に参加した人たちがロシア治安当局に拘束されたり暴力を振るわれたりする場面が流される。プーチン政権による言論統制が進む中、国民の「声なき声」を代弁したものと受け止められ、反響を呼んでいる。
独立系メディアによると、ゼムフィラは侵攻が始まった2/24にモスクワで公演し、「きょうは誰にとっても苦しい日」と心境を述べ、この歌を披露していた。インターネットでは「悲しく、重苦しく、泣いてしまう。戦争して欲しくない。」と吐露し、インスタグラムには「戦争反対」の文字を残した。
ゼムフィラはヴォルガ・タタール系で、ロシアのウクライナに対する全面的戦争が始まってから、様々な形で戦争への抗議を表明してきた。その後、2/24の公演後、ロシアを脱出したと伝えられている。
ゼムフィラ(露: Земфира)は1976年8/26生まれのロシアの女性歌手。本名はゼムフィラ・タルガトヴナ・ラマザノヴァ(露: Земфи́ра Талга́товна Рамаза́нова)。ソビエト連邦バシキール共和国ウファで誕生し、幼少の頃に音楽学校に入学して7歳で曲を書き初めた。この頃にブラックサバスやクイーン、ナザレスを聞いた。ウファにある芸術系の大学に入学。通いながらバーやレストランで音楽の演奏をした。芸術系の大学を卒業後、本格的に音楽活動を始め、1999年にデビューアルバム『Земфира』をリリースしてメジャーデビューを果たし、アルバムはヒットした。次いで2000年に2枚目のアルバム『Прости Меня Моя Любовь』は大ヒットし、ゼムフィラとしては最も売れ行きを伸ばしたアルバムになった。
このアルバムは1999年から2007年のベスト盤。残念ながら2005年の「撃たないで」は収録されていない。アルバムを通して、耳に馴染みやすく、心地よい女性ポップス。他のロックバンドよりもロシアっぽくなく、欧米の音楽と違わない。
CD1
01:Поцелуи(キス)
02:Небомореоблака=Nebomoreoblaka (radio edit)(空海雲)
03:П.М.М.Л=P.M.M.L(=Forgive me, my love:私を許して、私の愛)
04:Интересно(興味深い)
05:Румба(ルンバ)
06:Город(街)
07:Снег(雪)
08:Бесконечность(無限大)
09:Антананариву(アンタナナリボ )
10:Ромашки(ひな菊)
11:Скандал(スキャンダル)
12:Мы разбиваемся=My razbivaemsja(私たちはクラッシュしています)
13:Трафик=Trafik(トラフィック)
14:Маечки(Tシャツ)
15:Zero
16:Брызги(スプレー)
17:Мальчик(男の子)
18:Почему(なぜなの?)
19:Ариведерчи=Arividerchi(さようなら)
20:Искала(求めた)
21:До Свидания...(さようなら)
22:Блюз=Bljuz(ブルース)
23:Небо Лондона (live)=Nebo Londona (live)(ロンドンの空)
CD2
01:В метро=V metro(地下鉄で)
02:Для тебя(あなたに)
03:Созрела(熟れた)
04:Спид(エイズ)
05:Дыши(呼吸する)
06:Доказано(証明)
07:Мечтой(夢)
08:Итоги(業績)
09:Мачо(マッチョ)
10:Не отпускай(手放さないで)
11:Петарды(爆竹)
12:Главное(メイン)
13:Сигареты(煙草)
14:Кукушка(カッコウ)
15:Хочешь(欲しい)
16:Синоптик(予報官)
17:Webgirl(ウェブ・ガール)
18:Австралия(オーストラリア)
19:Прогулка(散歩)
20:Снег начнется(雪が降る)
21:Любовь, как случайная смерть(偶発的な死としての愛)
22:Красота(美)

