ウクライナ出身の鍵盤奏者が中心の多国籍バンド「Suncrown」

 

ウクライナの国の標語は“Воля, злагода, добро(ウクライナ語で、自由、調和、善良)”、ウクライナの国歌は“Ще не вмерла Україна(ウクライナ語で、ウクライナは滅びず)”である。ムフフである。

 

ウクライナ人鍵盤奏者兼ソングライターのOleg Biblyiとアメリカ人シンガーDarren Crispを中心としたシンフォニック・メタル・バンドとして「Suncrown」は2011年に結成され、2012年に『Follow Your Dream』でデビューした。この2人の他にブラジル人女性シンガーのJuliana Furlani、オランダ人ドラマーのTim Zuidberg、ブラジル人ギタリストのGustavo BonfaとベーシストのEderson Prado、アメリカ人ギタリスト兼ピアニストのKevin Ellerby、トルコ人のフルート奏者Ugur Kerem Cemilogluと多国籍というか無国籍というか、国籍を超えている。壮大なメロディック・メタルで、控えめだが美しいキーボードに男女のボーカルが絡み、スケールが大きく壮麗な感じ。Darren Crispのボーカルはレインボー?or ロニー・ジェイムス・ディオ?を受け継ぎ、図太く、低音〜高音が自由自在。実際に2014年に発表された2ndの『YOU ARE NOT ALONE』ではRainbowの“Gates of Babylon”をカバーし、このアルバムでは11曲目にBlack Sabbath の“Children of the Sea”をカバーしている。フルートの音色がロマンスを添える。6曲目のタイトル・ナンバー“Follow your Dream”がメタル・ファンの心に突き刺さり、個人的には2人のデュエットの10曲目“Lone Ship”に、背中がぞくっとする。裏カバーに「あなたの夢を分かち合うこの世界に人々がいる…あなたは1人じゃないよ(You Are Not Alone)」と書かれ、今のウクライナの状況を暗示している。