1981年2/11にウクライナのハルキウ(Kharkov)で生まれた作曲家、プロデューサー、音楽家、デザイナーであるアントニー・カルガン(Antony Kalugin)を中心に1997年に結成されたカルファーゲン(Karfagen)の2019年に発表された10枚目のアルバム。Karfagenはカルタゴを意味し、栄光、知恵、忘れ去られた過去と予測不能な未来の世界への終わりなき旅の象徴。




「ジキル博士とハイド氏」、「宝島」などで知られる英作家R.L.スティーヴンソンの詩を題材にしたコンセプト・アルバムで、the Flower KingsとGryphonを足して2で割った感じ。プログレはプログレだが、ちょうどイエスにパトリック・モラツが加入したときや、ジョン・アンダーソンがバンゲリスと共演したときに感じた英米とは違う不思議な感覚がある。日本人が言うのも変だが、ちょっとエキゾチック。ボーカルはエニグマ的というか悪くはないが、ジョン・アンダーソンvsリック・ウェイクマンとは違って、キーボードに力負けしている。リック・ウェイクマンとかパトリック・モラツとは全然違うが、キーボード中心に聴いていると、まるでイエスのアルバムを聴いているようで、キーボードに関してはイエスのアルバム『トーマト』あたりのキーボードっぽい気もするが、往年のイエスのように作品は長尺(1曲目17:17、2曲目18:41、4曲目16:32と“Dragon Island Suite”の3部作が長尺で、2曲目、5~8曲目は短尺)。一部にはポセイドン〜リザードあたりのクリムゾンっぽいところもある。しかし勝手にイメージしているウクライナ〜ロシアっぽさは、ほとんど感じられない。曲目にはLET'S SPEND THE NIGHT TOGETHERみたいなフレーズも飛び出しドキッとする。ジャケットは描線がはっきりしていてRoger Deanとは違うが、描く世界は共通している。ブロントザウルスのような龍が登場。