一言主神社は、文字通り、一言主(雄略天皇が葛城山で狩をした時、
天皇と同じ姿で出くわし、「我は悪いことも一言、良き事も一言に
言い放つ葛城の一言主の大神」と言って天皇と一緒に狩を楽しんだ)を
祀ってある。
地元では、「いちごんさん」とよばれており、ひとことの願い事なら何でも
かなえてくれるという。「延喜式」では明神大社に列し、最澄も入唐に際し
祈願されたとしている。
境内には、樹齢1200年と言われるイチョウの木は「乳垂れイチョウ」と
呼ばれており、子供が授かり、お乳が良く出るようになると言われている。
尚、この一言主神社の裏山は第二代綏靖天皇が即位した高岡宮と伝え
られている。綏靖天皇(カムヌナカワ)は神武天皇の第3子で、神武は
この第3子を皇太子に立てたが、長男のタギシミミが野心を起こし天皇の位に
つこうとしたので、カムヌナカワミミはタギシミミが片岡の大室で寝ている時に、
戸を開けるので弓を射るよう兄のカムヤイミミに功を譲った。
しかし、カムヤイミミは震えて射る事ができず、代わってカムヌナカワミミは
矢を射り、タギシミミを殺した。
自分の臆病を恥じたカムヤミミは弟が皇位を継ぐのは当然とし高岡宮で
即位したのである。

