来年度の保険医療改定はマイナス改定になるらしい。
私は医療関係(歯科医)なので少し書いておきたい。
保険医療の改定は2年毎に行われる。基本物価の高騰があっても反映されない。だからこの2年間急激に物価上がったため自治体が医療機関向けに物価高騰対策の支援金を配っている(静岡)。とはいえベッドのないクリニックでは1年で5万円なので焼け石に水的な感じなのだが、それでも有難く頂いている。それに反して国は削ろうとしている。
そもそも財務省は昔から医療を目の敵にしていてとにかく医療費を削ろうとしてきた。しかし削る根拠は「医療費がこのまま上がり続けると膨大な予算が必要になって~~~」というものだったと思うが、今度は別の根拠を見つけてきた。
儲けてるから・・だとか??
儲かっているところは確かにあるかも知れないが、真面目にやっているところが多い筈。
たしか、法人を調べた・・・という事だったけど、法人組織にしているところばっかりじゃないんだよね。そもそも法人にしているところは、儲かっているから法人にするのでそういうところの収入を基準にされたら法人にしていないところ(これの方が数が多い)にとっては迷惑な話なんだよね。
また医科と歯科では事情が異なるし、これまでの改定で医療技術本体は引き上げてその反面薬価を切り下げるという事をやってきた。近年ジェネリックを推しているのもそのせいだろう。薬に関する様々な問題もそのせいだろう。
医療費をマイナス改定されたら従業員の給料は上げられなくなる。
それおかしいでしょ?
今回物価が上がって生活が大変だから医療費も上がっちゃ大変だから下げましょう
っていうと一般には聞えが良いんだけど、財務省の本音はそこじゃないんだよね。緊縮財政と増税・・それしか頭にない。
財務省は国民の生活なんか考えてないよ(政治家もそうだけどね)
真に国民の事を考えるなら消費税を下げるはず。でも
意地でも下げようとはしないよね。トリガー条項だって難色を示しているし。
消費税は社会保障に使う・・なんて嘘だよ。
そんなこと言ってるの日本だけだって。世界中コロナ禍で消費税上げたの日本だけだからね。他の国は消費税下げてるんだよ。
たしかに日本の医療も歪んだところがあると思う。
何でもかんでも保険でやろうとする。例えば胃ろう。胃ろうして元気になって社会復帰してバリバリ働けるようになるの??
そんな人いないでしょ。
私のお袋も最後は胃ろうしてたけど、疑問に思ったよ。
来年から厳しくなるなぁ・・。