ダンスをしてみたい、とさえ
言えないでいた私がいた。
そもそも、そんな願いさえ
感知しないようにしていた。
無意識に、そんな風にして
自分を縛り付けて
守っていると勘違いしていた。
………………………………°✴︎.
憧れの人は、ステージの上で
立っているだけで人を歓喜させる。
私はその姿をみて
心に鳴り響くアラーム音に動揺する。
気づけ、と魂が鼓動する。
騙されるな、と脳が呟く。
そのどちらもが、私から聞こえる声で
そのどちらもが、私を愛していて。
動揺して、不安定になって
私は憧れの人を直視することさえ
もう苦しくなって、けれど焦がれていた。
今ならわかる。
憧れのその人を通して
私は私の美意識を感受し
生まれてきたかった
その理由を見つけた。
その強烈なインパクトは
最初は純粋な歓喜だったはずで
けれど、受け止める私には
無価値観と競争意識と常識が
すでに搭載されていて
その強烈な歓喜が
私の内側に届く頃には
強烈な絶望と劣等感に変わっていた。
その時、私は中学2年だった。
絶対にだれにも言わなかった。
大好きなアーティストに
嫉妬して苦しくて
私は私に嘘をつきながら
今生きてる気がすると。
こんなこと誰かに知られたら
その反応がさらに私を
傷つけるんじゃないかと思って
私は私を守るふりをして
魂を牢屋に閉じ込めて殺した。
そんな私が、3年前に
ダンスレッスンに行くことができたのは
Happyさん、仁さん、みっちゃん、
そのほかたくさんのメッセンジャーが
私のこれまでの価値観を蹴散らして
夢を生きていいぞ
と、何度も何度も教えてくれたから。
恐れていた通りに
はじめてのレッスンはぼろぼろで
めちゃくちゃダサい私が
鏡に映って照れて困っていた。
でも、死ぬほど幸せ。
やっと私は、魂が歓喜している、
その感覚を知ることができた。
そのファーストステップが
とても誇らしくて、心地よくて
そのあと毎週月曜日に
ダンスレッスンに通うこと
その週に1時間だけは
私の人生の本当だった
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トライは準備が整った頃に
何度もアラームを鳴らしてくる。
ダンスが楽しいと、
素直に言えるようになってからも
私はまだまだ劣等感に包まれて。
憧れの人の輝きの分だけ
自分が闇に曇ってゆくようで。
その歪みが限界を超えた頃、
とうとう私は踊る阿呆になろうと決めた。
それが、今年の1月〜3月、
シンデレラプロジェクトに挑戦した。
さあ、きっと、もう
字数制限がやばそうなので
まさかの前編後編パターンで
ここらへんで次回にします!笑
次には縄文祭まで書ききれるはず♡
文字多すぎるのに
読んでくれたあなたに感謝。
過去で泣いてる私に届け、kanat.でした
