新宿東口。
2m程のスラリとした体型。
ピシッとキメたスーツ姿。
眼鏡は曇りひとつない。
そんな黒人さんがぶつかってきた。
慌てていたらしい。
口をパクパクさせて、手つきもあたふた。
俺はニヤリと笑う。
「心配するなよ兄弟。今日も頑張ろうぜ」
ヤツもニヤリと笑った。
手を上げて「じゃあな」と言う。
俺たちは背中を向けて歩き出す。
明日へ向かってーーー。


ちょっと腕が痛いのはもうチョット我慢だ。