嘘のようなホントの話。
今日は午前中に横浜は元町のオシャレな美容室で、
カット、パーマ、カラーのコンビネーションを堪能。
美容室を出て携帯電話のメールを見ると、
立て続けに午後の予定がキャンセルになっていた。
そろいも揃って何だろね?
ちょっと元町を散歩する事にしたのだけど、
予定が一気になくなった運命を
もっと注意深く考えるべきだった。
元町をチョット外れると、ドヤ街がある。
日銭で生きる労働者たちの溜まり場だ。
散歩するうちに其方に近づいたのがトリガーとなったのか、
まずは中学時代不良だった友人に出くわした。
「おう、久しぶり」
と香水を匂わせた田部(仮名)は、
何というか、明らかにヤバイ人だった。
胸元開けて金のネックレスと金の腕時計、茶色い革靴はピカピカだ。
いきなり出会って路上でお互い「おー!おー!」
と感動を喜んでいると「近くに事務所構えているから行こうぜ」という事。
アパレルとか宝石店の並ぶ裏のビル、3Fが事務所だった。
名前が一切ないし、1Fの入り口に監視カメラがついている。
まあ、防犯のためだろうと思いながら3Fのガラスドアから中を覗くと、
牛の角。
虎柄のマット。
金の置き時計。
ガラステーブル。
棚の上に並ぶお酒。
もうコッテコテだった。
田部の数奇な運命を簡単に記すと、
中学卒業後に
地元ヤンキーOBと美容師になる→ヤンキーOBの知り合いのチンピラと仲良くなる→回収屋を始める→なんか続けていくうちに偉くなる→自称銀行マンになる
ということだ。
田部とは昔の思いで話ばかりしていた。自衛隊や外人部隊の事を話すと、めちゃくちゃ興味を持たれた。
2時間くらいした時に事務所のドアが開いて「時間です」と若い黒スーツが声をかけてきた。
「よし、すまんな、今度おごるから。近くに寄ったら来てくれ」
シュッと名刺を渡された。
会計士 と書いてあった。
別れ際の言葉が、今も忘れられない。
「丸い生活に飽きたら、いつでもこいよ。お前は普通じゃ無いんだから、もったいない」
俺は小心者で、
普通の社会人だよ。
とは言えなかった。
ははっと笑っただけだった。
元町に戻り、通っていた洋書屋などがなくなっている事にショックを受けつつ、もう10年以上も経っているから当然か、と思いもした。
ふと、女性向けアクセサリーショップに目をやると、店名が面白かった。
なんで面白いのだろう?と考えて見ると、
そうか、昔付き合っていた彼女の飼っていたダックスフンドと同じ名前なんだ、
という事に気がついた 。
と、ショーウィンドウに写真が飾ってあった。
犬の、ダックスフンドの写真だった。
「マナブ!?」
びっくりした様な発音で名前を呼ばれた。
つまり、そういう事だった。
ここから先は、書くのは野暮という事で。
今日は午前中に横浜は元町のオシャレな美容室で、
カット、パーマ、カラーのコンビネーションを堪能。
美容室を出て携帯電話のメールを見ると、
立て続けに午後の予定がキャンセルになっていた。
そろいも揃って何だろね?
ちょっと元町を散歩する事にしたのだけど、
予定が一気になくなった運命を
もっと注意深く考えるべきだった。
元町をチョット外れると、ドヤ街がある。
日銭で生きる労働者たちの溜まり場だ。
散歩するうちに其方に近づいたのがトリガーとなったのか、
まずは中学時代不良だった友人に出くわした。
「おう、久しぶり」
と香水を匂わせた田部(仮名)は、
何というか、明らかにヤバイ人だった。
胸元開けて金のネックレスと金の腕時計、茶色い革靴はピカピカだ。
いきなり出会って路上でお互い「おー!おー!」
と感動を喜んでいると「近くに事務所構えているから行こうぜ」という事。
アパレルとか宝石店の並ぶ裏のビル、3Fが事務所だった。
名前が一切ないし、1Fの入り口に監視カメラがついている。
まあ、防犯のためだろうと思いながら3Fのガラスドアから中を覗くと、
牛の角。
虎柄のマット。
金の置き時計。
ガラステーブル。
棚の上に並ぶお酒。
もうコッテコテだった。
田部の数奇な運命を簡単に記すと、
中学卒業後に
地元ヤンキーOBと美容師になる→ヤンキーOBの知り合いのチンピラと仲良くなる→回収屋を始める→なんか続けていくうちに偉くなる→自称銀行マンになる
ということだ。
田部とは昔の思いで話ばかりしていた。自衛隊や外人部隊の事を話すと、めちゃくちゃ興味を持たれた。
2時間くらいした時に事務所のドアが開いて「時間です」と若い黒スーツが声をかけてきた。
「よし、すまんな、今度おごるから。近くに寄ったら来てくれ」
シュッと名刺を渡された。
会計士 と書いてあった。
別れ際の言葉が、今も忘れられない。
「丸い生活に飽きたら、いつでもこいよ。お前は普通じゃ無いんだから、もったいない」
俺は小心者で、
普通の社会人だよ。
とは言えなかった。
ははっと笑っただけだった。
元町に戻り、通っていた洋書屋などがなくなっている事にショックを受けつつ、もう10年以上も経っているから当然か、と思いもした。
ふと、女性向けアクセサリーショップに目をやると、店名が面白かった。
なんで面白いのだろう?と考えて見ると、
そうか、昔付き合っていた彼女の飼っていたダックスフンドと同じ名前なんだ、
という事に気がついた 。
と、ショーウィンドウに写真が飾ってあった。
犬の、ダックスフンドの写真だった。
「マナブ!?」
びっくりした様な発音で名前を呼ばれた。
つまり、そういう事だった。
ここから先は、書くのは野暮という事で。