卒業写真 | ロボットしずく パフォーマー日記です!
一人、小さな焼き鳥屋で

店には僕と年老いた店長一人。




会話は無く。

それでも焼き鳥は

美味しかった。

味噌汁があったかかった。

こんな曲が流れてきた。





悲しいことがあると 開く皮の表紙
卒業写真のあの人はやさしい目をしてる

町でみかけたとき 何も言えなかった
卒業写真の面影がそのままだったから

人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くでしかっって


話しかけるように ゆれる柳の下を
通った道さえ今はもう電車から見るだけ

あの頃の生き方を あなたは忘れないで
あなたは私の 青春そのもの

人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くでしかっって


あなたは私の 青春そのもの




店を出る時

店長は初めて話した。

「寒くなりますねぇ。」

僕は

「そうですねぇ。」

と返した。

なぜだかとても寂しかった。

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