舞台「ロボットが生まれた日」感想 | ロボットしずく パフォーマー日記です!

舞台「ロボットが生まれた日」

無事、終了しました。

この二日間。

完全に燃え尽きていました。

しかしやることはいっぱいあるのに・・・(汗)

どこから反省しようか・・・。


まず、皆様。

今回、足を運んでくださって

本当にありがとうございました。

遠い所からも来てくださって

4周年という舞台を見に来てくれて。


僕は本当に幸せ者です。


今回、僕は4周年という

舞台に何をやろうかと迷いました。



自分で作った物語





自分の生い立ちを振り返る舞台



どっちにしよう。凄く迷いました。迷ったあげく。


もう、どっちでもいいや。


と思いました(汗)しかし、それではダメです。超、真面目な僕は考えました。

そして、ひとつの答えにたどり着いたのです。



よし。



4周年だし僕の歴史系統の舞台をやろう。と考えました。

しかし、こういう系統の舞台は全く僕を知らない人が見に来た場合、ちょっと難しいかもな。

だって、知らないネタが出てきても「ふーん」そうなんだぁ。としか思えないじゃないですか(笑)

しかし、今回はその中途半端な路線じゃなくてターゲットを絞って路上を見た人・大道芸を見た人に絞りました。結果的に始めて見た方も路上を見てみたいといってくれましたけどね)



一応、物語は一人の会社員が大道芸人に出会い人生が変わり苦悩や葛藤があるけど立ち向かう 的な?感じのストーリーになりました。それでは、最初から反省してみます。





■客入りの映像

ドラゴンクエスト2を実際にプレイして

主人公のぞみが旅に出るという

映像を流しながらの客入り

劇中にドラゴンクエスト2が出てくるので

ここは印象付ける為映像をつけました




■一部 大道芸

まず、登場シーン。ここは

7回ともほとんど全部

違う登場をしました。


・サッカーの試合で負けそうになって

ボールが自分の所に来てシュート

そしたらゴール。


・花より男子から主人公がヒロインを探して

 出会った登場


・彷徨った兵士が疲れて歩いていたら

 途中、水を発見。ガブ飲み


・24時間マラソンでサライの曲を流して登場


・東京ラブストーリーでカンチ!リカ!とお客さん

を出して二人でラブストーリー


うーむ。全部すべりました!(爆)

まっ、このへんは凄く自由にやりました。

そして、ダンス×パントマイム

大道芸を見ていないお客さんの為に

作ったバージョンです。

ゲーム音楽で作ったこのルーティンは

普通の路上でもできるように作りました。

ロボット×ゲーム

みたいな感じですかね。

結構、昔を懐かしんだお客さんが

いらっしゃるのではないでしょうか?

僕が好きなのはドラゴンクウスト2の

旅をしている時の音楽に合わせて戦う

ダンスですかね。レベルアッープみたいな(笑)

あと、最後のディアボロのロックマン2の音楽で

やるやつですかね。


そして、ロボットの作品

「ロボットと花」

この作品は沖縄から出るときに作ったやつです。

色々な壁とかそういう障害を乗り越えていこうと

決めて作った作品です。

劇場で見る「ロボットと花」は

どうだったでしょか?

僕が好きなのはロボットが小さい部屋から

出た時に見た青い空が好きでした。

そして本編。大道芸はここまで。

うーん。このくらいの時間で

ちょうどよかったのかもしれません。




■回想シーン

回想シーンに合わせて僕が

出かける準備をする

回想のセリフにあわせて動きを

なるべくあわせるようにしました。

「両親は僕の前から姿を消しました」

で自分も舞台上からいなくなったり・・・と。




■家のシーン

おばあちゃんから電話がかかってきて

会話。最初は肝心なので

おばあちゃんに対しておふざけチックな

感じでやりました。あの靴下は秋田の

アルヴェで買ったやつですよ(笑)

お客さんとの絡みのシーンも入れました。

突然、お客さんに振られるから

お客さんもびっくりしますよね(笑)

でも、一緒に参加して作れる舞台

それにしたかったんです。




■戦場+場面転換

ここはおもいっきり個人的な趣味です(笑)

誰もがこのシーンはなんだったんだろうと

思ったでしょう。

出勤するという事は大変なことなのでしょう(笑)




■会社のシーン

部長との絡み

ここもちょっとお客さんと絡めば

よかったかな~。

部長自体はマイムで

舞台上にある大きな箱3つで

会社のシーン・家のシーンなど

切り替えて使いました。


■スタッフロール

仕事と始まりと同時に

スタッフロールが流れる。

曲にあわせてタイピング

そして会社で働いている風景

企画書が通るか通らないかは

7回公演、全部ランダムでやりました。

クロノトリガーのREMIXの曲ですね~

ここも好きなシーンのひとつです。




■夕焼けのシーン

会社帰りの回想のシーンです。

大道具を今度は会社から自動販売機に。

こういう形を変えたら違う物になる

こういうやり方、結構好きです。

見ている人の想像力で

色々楽しめますからね

そして、回想シーン

おばあちゃん(マイム)との絡み

こどもとの絡み

あの子どもは、実は過去の僕なのです。

ここはお客さんが気がつかなくても別に

よかった部分。自分だけは

過去の自分と会話してました(笑)

麦わらのルフィはしっている人だけ

笑いましょう。




■会社帰り・大道芸に出会う

今回、大道芸人しんちゃんの映像を

北谷のやーすさんにおくってもらいましたが

演出上・使わない形にしました。

やーすさん、ごめんね。

理由はお客さんに想像してほしかった為。

ここの拍手のタイミングは音響さん・岡村マジックの手によって

出来上がりました。戦いました。ほんと探りあいです。

ほとんどフィリーング。きっかけを作って

僕がしゃべったら音響さんがボタンを

押すとかではなくてお互いが探り合って毎回違う

感動を生めればいいなと思いました。

岡村マジックは炸裂してました。




■家のシーン

大道芸人しんちゃんを

パソコンで検索する。

ここは千秋楽の前に

大道芸人つばさと電話をしてました。

だから、脳みその中につばさが

潜んでいたんでしょうね。

おもいっきり、大声で

「あった!大道芸人つばさあった!」

っていっちゃいました!笑

つばさめーー!笑 でも、おかげで

今まで張り詰めた空気を崩せたけどね(笑)

「あっ、間違えた。」って言ったから。お客さん、爆笑。




■死神のシーン

今回、ここが一番、難しい部分でした。

一人2役、交互にする。

一瞬で死神の感情にならないといけないし

一瞬で自分に戻らないといけない。

演技自体、初めてだったのにこの一人2役という

難題。別の劇団の方のアドバイスももらいながら

色々詰めました。

そこに真実を作る事。そして、完璧に嘘をつくこと。

それが僕がたどり着いた所かな。

舞台上でリアルに

真剣にやればやるほどお客さんは空気を伝わって

その嘘が真実になる。

しかも、死神という人間ではない設定。

挑戦という事で頑張りました。

最後に死神が「お前はロボットみたいだな」

というセリフが次の作品に生きました。

途中の青いイナヅマは僕の趣味です。

あえて、ああいう雰囲気を壊すの好きなんです。




■作品「人間の一生」

人間がロボットになっていく過程を描く

作品自体、変わりましたね。

演技に集中しました。、

今回の舞台で一番、映えた作品だったと思います。

路上でやっているやつの劇場verといったところです。




■天の声のシーン(会社)

人間の一生があって汗ダラダラになりながら

電話に出てました(笑)電話に出ながらの道具転換は

あれは以外に好きですね~。

笑いを掴むネタがあれは弱かったな~




■部長とのイメージシーン

はっちゃけて演技しました。

これも初ですね~。挑戦しましたけど。

何回もチャレンジしましたけど

最後の千秋楽。完璧に寒い空気が流れましたね。

皆さん。空気と時間、止まってましたよ(笑)

その後の天の声の

「のぞみ君。だめだよ。真面目にやらなきゃ」で

みんな、爆笑してましたね。あそこって完璧に

滑ったら天の声が救ってくれるのですね 笑

文字通り、天の声。




■部長とのシーン

会社辞めるところですね。

あそこはもうちょっと、流れを作ったほうが

よかったかな。遊びからの急な真剣モードは

やりづらい部分がありました。

気持ちがついていかない感じ。多分

きっとそれはお客さんも一緒だったんじゃ?

しかし、後半で盛り返す感じ。

あそこのシーンはいつも前働いていた会社の

赤嶺店長を思い出していたなぁ~。

あの帰り道のあの風景を。

だから、感情がはいったんだと思います。




■大道芸人修行の日々

ここは結構、曲と完璧パッケージに

作ったつもりです。曲名はHY 竜福丸

「荷物」を投げ捨てての部分で

会社のスーツとカバンを投げ捨てる部分が好き

後は、時間が経って暗転した後に

うまくなっているという演出。

時間の経過の演出はこれが一番

伝わりやすい演出なんですよね~。




■バイキンマンとの戦い

これも実際に路上でやってました。

若干、改良はしましたけど。

ジャムおじさんを「殺し」という表現はよくないですねー

他に何かあったかなぁー

お客さん、お腹かかえて笑ってましたね。

そりゃぁ、あんなリアルにやったら面白そうですよね。

あれを誰かがやっているのを客観的に

見てみたい。




■友達が尋ねてくる

お客さんを一人だし舞台上に出す感じですね。

お客さんに突っ込むのも、もっとキレのある感じで

アドリブもっと増やして対応していきたいですね~

今回は皆さん、ノリのいいお客さんばかりでした。

ヤクルトでの乾杯は以外に好きですね~。

後は一個ネタがあるんだけどさ。って言って

実際にパフォーマンスできたら面白かったかも。




■そして、東京へ出発

東京です。東京の人達に写真撮るの好きでしたね。

ここからは結構ドキュメタリーチックな感じで展開が速かった。

もうちょっと、付け加えた方がよかったかなと思いました。




■オーディション

ここの部分も毎回毎回、違うネタにすればよかった。

そしたら毎回、楽しめますよね?

今回はほんと、時間なかったんです。ごめんなさい↓

7回公演来てくれた方。次こそは、こういう系統は

増やして毎回違う事しますね!

「THIS IS ITS」も今の時期だからこそできるネタでした~

後半 ムリヤリハカセタロウやりました。パパイヤ鈴木も

やればよかった 笑




■全てに失敗

友人、ひろきとの電話ですね。

そして大道芸。警察。

ここらへんはほとんどマイム。

想像力との戦いでしたね~

調書はリアルにマイムで

全て住所書きました。

指のハンコもね(笑)




■死神・苦悩

ここからの感情は一気に

爆発させました。

引き金をひくのは死神がきっかけだったから

死神は更にリアルに後半できたつもりです。

ただ、どなるのではなく感情を入れて

リアルに。

そして、苦悩。ここは技術マイムと

照明鈴木さんのゴッドハンド(笑)

に助けられましたなー

このシーンは難しかった。人生において

あんなに叫んだ事ないですから(笑)

あれは心の中を表現したということで。

もっとセリフのバリエーションを増やせばよかったな




■花畑

決め手となるラストのワンシーンですね。

ここは、本当に感情が入る場所です。

なので集中力もMAXにしないとできません。

手紙を読む瞬間、お客さんの赤ちゃんの鳴き声が

聞こえてきました。


スパーーーンっと


セリフが全て消えました(笑)

焦りました。まさか!役者は突然セリフが

スパーーンと消える瞬間があると言います。

これでしたね 笑

僕は大道芸人なのでかなりお客さんを気にしてしまいます。


アドリブで演技をプラスしました。

皆さん、僕がセリフ スパーーーンと消えたの

わかりますか?笑

しかし、こんなことではダメですねー。

聞くと、役者の中にはお客さんのそういうのも

全く、気にならない人とかいらっしゃるようです。

凄いですね~。頑張ります。

あの涙は演技ですか?とよく聞かれますが

僕は演技では泣けません(笑)

そんな器用な人間じゃないです。

手紙を書いた人達の顔を思い出すとああなっちゃいます。

おにいちゃんの事は事実ですねー。

あの死神の演出が大好きなんですよー。


「今度、生まれ変わったら、人間に変われるように

 エンマ様に頼んどくよ。」




■その後・大道芸・ロボットの一生

全て全て終って夢から覚める時

あそこのシーン いいですよね。

このシーンの最後、夢から覚めて

おばあちゃんに電話する時が

心の本音ですね~。


「おれさぁ、大道芸ほんと、楽しいの!

ほんとにやりたいことやってるの!

幸せなんだよっ!たくさん応援してくれる人いてさ。」


千秋楽~。やばかったなぁ。

ぶわっーーーって。




■ロボットの一生

いつもやっているロボットの一生

これを見て、最初に大道芸に出会った

時に事を思い出してくれたら嬉しいな

そんな思いでやりました。

みんなに礼をした後に後ろの舞台監督さん・スタッフの方にも

挨拶しようと後ろ向いたら佐藤さん(舞台監督 男性)さんが

こっち向いておつかれさまでした。っていうんですもん。

いんちきですよ~(笑)あれは~(笑)

一気に涙腺ふっとんだじゃないですか!笑



初心・わすれべからず

最初の頃の気持ちって本当

忘れてしまうものですよね。

大切な物も。大切な気持ちも。

いつでも自分の心の中では

最初の気持ちとかそういうものを

忘れてしまわないようにやっていきたいなと

思います。今回は本当に

感謝という意味を込めて

前回、手伝ってくれたロボットカンパニーの

メンバーを全員招待にしました。

なんらかの形で返したかった。

そして今回の売り上げは創作費を引いたら

ユニセフに寄付しようと思っています。

まだ全然、計算できていませんけど・・・・汗



それでは、今回「ロボットが生まれた日」

にご協力してくださった

舞監・音響・照明・スタッフ(別劇団の皆様)

そしてd-倉庫という場所

色々な所から来てくださった皆さまのおかげで

僕は4周年を迎えることができました。




ありがとう。

本当にありがとう。





あと、もうひとつ・・・。



僕の大道芸を

あの日、あの時

立ち止まって見てくれて

ありがとうございました。

この出会いに感謝致します。


2010. 3.2

心を持ちたいロボットのぞみ


心を持ちたいロボットのぞみの心を探す旅 オフィシャルブログ

さて、来年の5周年

計画するぞーー!

皆様の感想お待ちしております。