ディーゼルエンジンの音は思いのほか静かだった。昔、電車マニアの友人と「電車でGO!」って言うゲームをやったことがあるんだけど、その時運転したディーゼル車は、ガラガラガラってすごい音を立てながら動いてたから、トラックみたいにうるさいのだろうと思ってたんだ。けど、車内は会話ができないほどうるさいわけではなく、それどころか、隣の車両の学生の会話が聞こえるくらい、静かなんだ。音はしてるけれど、わずらわしいほどうるさいというわけではなかったんだ。
 それに、「電車でGO!」のイメージだと、加速がすごく悪い印象があった。バイクよりも車の方が加速が悪いように、電車に比べてディーゼルは加速が遅いイメージがあったんだ。路線バスよりも遅いような。けど、八高線のディーゼル車は、加速を始めるとまるで電車みたいにぐんぐんとスピードが上がった。川越の方に続く線路に別れを告げて、ディーゼル車は畑と民家の景色から、山と木々の風景に移り、濃い緑が窓を占有するようになった。
 5分ぐらいすると、最初の駅である毛呂に着く。毛呂山だ。特産とかは知らないけど。
 まあ、その頃は八高線沿線のことなんて全くと言っていいほど、知らなかったから、仕方ない。大回り乗車で初めて乗ったくらいで、そうでもしないと八高線沿線に用事が全くないから。親戚がいるわけでもないし。それに、仮にいたとして、車で行った方が断然速いし。
 ただ、次の越生は、最近行ったことがある。もちろん、初めて八高線に乗った時には行ったことは無かったから、「あ、東武線が来るんだ」くらいしか印象に残らなかったけど。
 けど、越生も行ってみるといろいろと見どころがあるんだ。山の方にある黒山三滝は秋になると紅葉狩りに良さそうだし、春には越生梅林が有名だし、ネットの地図で初めて名前を見て目を疑った世界無名戦士の墓は物々しい雰囲気があるのかと思いきや、ちょっとした憩いの場みたいになっていて、それにそこは山の中腹にあって、無名戦士の墓の建物の上は展望台になっていて、越生の町が一望できるんだ。遠くにはさいたま新都心らしき影が見えるし、晴れた日ならスカイツリーまで見えるらしい。あいにく俺が行った時は少しかすんでいて、かろうじて川越だかさいたま市だかが見えたような気がした程度だったけど。
 そんな越生を出発すると、またしばらく田畑と民家、そして県道が基本的な風景になる。まるで田舎の土地を走っているような感じで、それがディーゼル車というのは、やっぱり初めての経験だし、すこし旅の趣が違ってた。
 小川町でまた東武線と遭遇するけど、そこから先は山がちな土地を進んでいく。また深緑ばかりの景色になる。じっくり見ていると、俺には知る由もない小さな神社があったり、車が通れるのかと疑問に思うような狭い道があったり、山の中の小さな池で釣りをしている人がいたり・・・。それに、こっち側は山なのに反対側は開けてて・・・なんていうこともあった。カーブが多くてゆっくり走るから、案外いろんなものが見えるんだ。
 そして、大きなカーブに差し掛かると、寄居の駅はもうすぐだ。三度、東武線と邂逅する。秩父鉄道とも乗り換えができる寄居は、運が良ければSLが見られる。
 寄居の先は、また田畑中心の景色になる。けれど、進行方向左側には秩父の山が見えて、景色のちょっとしたアクセントになってる。児玉の町は今じゃ本庄に併合されたけど、道路的には新幹線の本庄早稲田と連絡ができるし、高速のインターチェンジもあるし、もっとベッドタウンとしての役割を果たしていてもよさそうに思う。
 神流川を渡るとついに群馬県。新幹線と高速をくぐると、北藤岡だ。そこは高崎線のすぐそばにあって、そこからは高崎線の線路に入る。そしてそこからが、ディーゼル車の本領発揮なんだ。
 高崎線なんかはコンスタントに時速100キロを出すけれど、八高線はカーブが多いこともあって、そこまでスピードは出さない。けれど、高崎線に入ると、あのディーゼル車が時速100キロ近くまで出すんだ。まるで高速を走る観光バスのような感じで、ちょっと興奮する。
 そんな高崎線に入った八高線のディーゼル車は、倉賀野、終点高崎に至る。もうそのあたりは田畑はほとんど見受けられず、建物ばかりだし、貨物ターミナルはあるしで、ついさっきまであんなのどかなところを走っていたとは思えない。

 でも、高崎は群馬県内における鉄道のターミナル駅だけあって、高崎線以外の路線は、その駅を中心に、方々の田舎に線路が延びてる。両毛線なんかはそこそこ都市を結んでるけど、上越線、信越線、上信電鉄なんかはもう完全に田舎に向かう。いや、田舎というか、山に向かうと言った方が正しいかもしれない。
 でも、上越線も信越線も、新幹線ができる前は主要な路線で、上野から新潟、長野や金沢と特急がいくつも走ってたんだ。俺も幼いころの記憶をたどる感じだから定かじゃないし、生まれた時にはすでに上越新幹線が走ってたから、新潟に向かう特急って言うのは覚えがないけど、調べてみると、普通列車の方が本数が少ないんじゃないかってくらい、たくさんの特急が走ってたらしいんだ。ビックリだよ。
 まあ、電車に限らず、歴史をたどると奥が深いから、今回は割愛するけど、八高線の旅も、なかなか面白いものだったよ。
 ・・・実のところ、寄居を過ぎたあたりで、だいぶうとうとしてたんだけど・・・。まあ、いいや。
 雨が少ない!

 関東においての話ですが、1月に続き、2月も降水量がすごく少なかったのです。
 そりゃあ、関東でも沿岸部はそこそこ降ったようですが、内陸部である埼玉や群馬の平地の地域は、それほど雨は降っていません。
 2月の場合は、先週の火曜でしたかね、午後にまとまった雨が降りましたが、翌日には田畑の土がほとんど乾いてしまう程度のものでした。
 こりゃあ、野菜の値段がまた高くなるかもですね。特に葉物野菜が。
 どうやら、3月は平年よりも降水量が増える見込みらしいですが、果たしてどうなることやら。1月の時点で、2月は降水量が増える見込みと、気象庁か何かが言っていたかと思うのですがねぇ。

 というわけで、そんな乾いた2月も間もなく終わります。今回は月末恒例の蔵出し企画です。内容は、雨不足とは全く関係のない、公共交通機関についての私なりの考えです。

 そうそう、一つ注意を。今回の蔵出し記事は、2017年7月に作ったもので、内容はその頃のものとなっています。掲出までのタイムラグで、一部、今の状況と異なる部分がありますが、修正が面倒なのでそのまま掲出しています。情報関連以外の、誤字などの修正や表現の変更(あの時はこうつづったけれど、今見返してみるとこうした方がいいのでは?と思うような部分)は多少施しています。
 以上の注意を踏まえたうえで、蔵出し記事です。



     公共交通機関を軽視する地方自治体


 今回は、たぶん埼玉と茨城の悪口を並べることになると思います。ただ、誤解がないようにあらかじめ弁解しておきたいのは、憎んでいるからそうしているわけではないということです。どちらの県も、私にとっては思い入れのあるところですし、方や地元で方やバイクでよく行く県の一つです。それだけ私にとっては気に入っているところでもあるので、あえて今回は、埼玉と茨城に嫌われるようなことを延々とつづります。

 さて、タイトルと、埼玉と茨城という二つの県から、どんな話をするか予想できる人もいると思いますが、共通していることは「なぜもう少し我慢できなかったのか?」ということです。

 まずは埼玉県です。

 これは、埼玉県というよりは、秩父鉄道という鉄道会社が主体となっていることですが、2017年7月現在、私が年に数回通っている三峯神社、パワースポットブームもあって大繁盛です。それこそ、車で行くと駐車場に入れずに、バイクの場合は途中で引き返してしまうくらいに。
 特にこの1年くらいに、急激に参拝者数が増えたように思います。これでは、年初の初もうでも厳しくなりました。少しタイミングをずらさないと・・・。
 で、この記事を作っているのは7月中旬の三連休のことなのですが、午後3時過ぎにグーグルマップで交通状況を見てみたところ、駐車場待ちと思われる2劼らいの渋滞を確認しました。
 三峯神社が大混雑する1日(白いお守りが頒布される日)でもなければ、初詣などでもないこのタイミング。例年では、例えばお盆くらいなら、時間帯にもよるものの、駐車場の半分くらい埋まれば多いほうかなという具合なのですが、渋滞が形成されているところから、おそらく満車なのでしょう。
 ここまでの混雑、10年前に誰が予想できたでしょうか?

 実は、今から10年前に、三峯神社への参拝ルートの一つであったロープウエイが廃止されました。今はその跡形もなくなってしまいましたが、私もかつて一度だけ利用したことがあります。理由は簡単で、乗って見たかったからです。
 往復で1800円くらいとだいぶ高めの料金でした。その上、ふもとの大輪駅までは三峰口駅からバスで300円(片道)かかり、当時から走っていた西武観光バスの急行バスなら三峰口駅から三峯神社まで片道650円(当時)で、圧倒的に安かったのです。
 その安さの理由は、所要時間にあったと思います。大輪からの所要時間を見ても、ロープウエイは停留所からの徒歩時間とロープウエイの出発時間までの待ち時間を省いた、ロープウエイ単体の所要時間は8分ほどらしいです。ぼかしたのは、記事執筆前に見たネットのページにそう書いてあったからで、私の記憶からの情報ではないからです。いろいろな要素を含めたとしても、30分以上かかることは、例えば大輪駅に到着したタイミングでロープウエイが出発してしまったときくらいでしょう。ちなみに、大輪駅付近から三峯神社までの表参道を歩いていくという選択肢もありますが、慣れている人で2時間程度、休憩時間などを考慮すると3時間は見るべきとのことです。加えて、危険で通行止めになるという可能性もあります。
 一方バスは、大輪からの所要時間は45分くらいです(順調にいけば)。運行本数も、今でこそ5~6本ありますが、以前は平日だと3本しかありませんでした。西武秩父駅から出ていますが、それで1本で行けるという利便性もありますが、ひとたび渋滞に巻き込まれると数時間乗りっぱなしということもあり得ますし、実際最近はそれが頻発しています。

 バスを増やすにしても、自家用車が多くて渋滞が頻発している中、三峯神社の駐車場まで到達できないというケースが増えるだけです。

 では、なぜロープウエイを廃止してしまったかということなのですが、経年劣化(老朽化)で、安全面に問題が出てしまい、しかしそれを補修するには10億円くらいかかってしまい、利用客数や売り上げの面で右肩下がりの秩父鉄道ではそれをねん出できないということで、廃止を決定してしまったのです。

 この時、例えば埼玉県や秩父市と協議して、それぞれが10億円を分担して負担し、補修に乗り出していたのなら、今みたいに参拝者数が激増したとしても、ロープウエイの利用でここまでの渋滞にならなかったかもしれませんし、渋滞知らずという強みもあって、鉄道やバスを経てロープウエイを利用するという人が数倍に増えたかもしれません。それこそ、出し切れなかった分を県や市に肩代わりしてもらった分を、秩父鉄道側が自力で返済できたという可能性も、どれくらいかはわかりませんが、あったはずです。
 もちろん、秩父鉄道単独で、当時の利用状況を鑑みると、運営継続はなかなか選べなかったと思います。JRとか大手私鉄なら10億円くらい、そんなに大きな負担にならなかったかもしれませんが、秩父鉄道の経営規模を考えると、この先の経営を左右する大きな費用です。
 でも、あの時点で、特に埼玉県が観光需要喚起などに注力していたのなら、ロープウエイは必要な公共交通機関だという認識を持っていて、秩父鉄道では賄いきれない分を、助成金や補助金という形でねん出していたことでしょう。県の財政規模からすれば、単年度での捻出は厳しいにしても、数億円を数年に分割してねん出することくらいはできたはずです。

 今、こんなことをつづっても後の祭りですし、結果論なのですが、10年前に最大10億円の投資をしていたのなら、旅費は高くつくものの、渋滞知らずでトイレにもあまり困らないというメリットは多くの人にとっての利益になり、さらにロープウエイの運行本数を増発すれば、さらに売り上げが見込めたでしょう。こうした利便性が、リピーターにつながり、さらに、多くの人を招くことにつながったのです。三峰口駅や西武秩父駅周辺の経済効果も大きなものになっていたことでしょう。つまりは、10億円という投資を上回る経済効果が、もしかしたら生まれていたかもしれないということです。

 なぜ、廃止を思いとどまれなかったのでしょうかねぇ。

 私の考えとしては、当時、ここまでパワースポットブームが大きくなるとは思わなかったという点では、おそらく多くの人と同じです。しかし、それとは別に、観光地への公共交通機関の充実という、魅力度を高めるための投資というか、観光資源の最大限の活用という観点からの経済波及効果を甘く見ていたという点は、埼玉県の認識の甘さだと考えます。その手の専門家もいたでしょうに。
 たぶん、道路整備さえすればいいという認識だったのでしょう。それも平地なら間違いではありません。ですが、三峯神社については山の上にあるわけで、道路の拡幅だって難しいのに、駐車場の拡大などさらに難しいですし、それだけ多くの木々を伐採しなければならず、それに、今のメインの道路だって絶対に何事もないとは言い切れないわけで、地震や大雨などでがけ崩れが起こることが予想できます。それはロープウエイでも回避できないリスクではあるのですが、例えば物資輸送の観点から、ロープウエイという選択肢を残すべきだったのではないかと思うのです。観光収入以外にも、ライフライン維持の観点からも、残すべきだったと思うのです。
 つまりは、10年前あるいはもっと前の時点の政策、方針が間違いだったのです。道路さえ整備すればいいという話ではないのです。その道路が使えなくなった時、別の方法で何とかなるすべを確保するべきだったのです。


 もう一つは茨城県です。

 茨城県は地元ではないのでちょっと名前を失念しましたが、常磐線の石岡から鉾田までを結んでいた鉄道路線がありました。
 今はその路線跡を途中までアスファルトにして、バスが運行されているようです。
 確か、2007年かそこらで、この路線も廃止されていたかと思います。

 なぜあと5年、我慢できなかったのかということです。

 茨城のその路線沿線の方なら当然ご存知のことなのですが、沿線には茨城空港があります。自衛隊の百里基地を間借りする形で運営しているのですが、その路線の途中から北に新たな線路を作って、空港駅を作って、さらにそこまでを電化したのなら、JRから特急列車や普通列車が直通して、首都圏まで最速で1時間かからないくらいで結ぶことだってできたのです。もちろん、それには一度石岡駅まで行くか、あるいはその手前で分岐する必要がありますが、もしもそれが実現していたのなら、成田空港にとって大きな脅威になっていたかもしれません。
 あるいは、成田空港では対応しきれない分を茨城空港が補完することになり、それにより茨城空港の利便性が高まり、利用者数も大幅に増えていたことでしょう。それこそ、外国人観光客の受け入れ態勢がさらに拡大できたことでしょう。たぶん、JR的には成田空港よりも茨城空港のほうが、利便性が高いですから。成田エクスプレスみたいに複数の路線を経ることもありませんし。
 もちろん、そのためには該当する鉄道路線の運営会社だけでは対応しきれなかったと思います。経営状況も赤字が続いていたから廃止を決めたのだと思いますし。
 でも、そこを沿線自治体や県が協力して、茨城空港の利便性を高めるための投資をして、JRとも協議をして直通列車の増発を求めていれば、その路線の利用者数が格段に増えて、黒字化も夢ではなかったかもしれません。もちろん、空港近くまでの路線延長は国も含めた事業にする必要がありますが、成田空港に何かあった際の代わりとしての役割を果たすくらいの機能を持つことができたでしょうし、また万が一のことを考えるとそれくらいの整備をするべきだったと思うのです。
 ましてや、廃止時点ではおそらく茨城空港の設置については大方決まっていたはずです。そのタイミングでの路線廃止というのは、会社的には断腸の思いだったと思うのですが、ではなぜ、その可能性を考えて、沿線自治体や県はその鉄道路線の維持のための補助や助成を行わなかったのか?

 やはりここでも、公共交通機関への軽視が見られるのです。自動車での利便性さえ確保できればいいだろうという具合です。
 もちろん、バスも公共交通機関ですが、道路を使う以上、予期せぬ渋滞に巻き込まれるリスクがあるわけで、定時性という公共交通機関における大きな武器を生かしきれないどころか、それがほとんど形骸化しているバスに依存する、というか、バスがあればいいだろうというその考えが、私にしてみると公共交通機関への軽視になるのです。
 せっかく、定時性を確保できるツールがあったのに、それをみすみす失ってしまって、それがあまり確保されていない交通機関を残すという、私にとっては愚策もいいところです。

 もちろん、道路みたいにハード面は税金で整備することが前提ならば、バスなど道路を使う交通機関は運営コストが安いです。ですが、定時性や利便性の観点からすると、バスはやはり弱いのです。
 埼玉における三峯神社、茨城における茨城空港、どちらも今はバスしかありません。あとは自家用車になるのですが、不確実なダイヤの元で運行あるいは運転しなければなりません。
 三峯神社においては昨今は大渋滞が頻発していて、それにより神社まで数キロ残っている中を、歩いて移動しなければならないというケースもあります。
 一方茨城空港は、活かし方次第では定時性だけでなく、首都圏まで1本の列車でしかも1時間以内に移動できるという利便性をも犠牲にしました。

 で、どちらも今から再整備となると、莫大な費用が掛かります。

 具体的な費用は私もわかりませんが、一つ確かなのは、三峰ロープウエイについては、当初示されていた10億円という補修費用を大きく超えるだろうということです。解体・撤去費用も含めれば、下手すると再整備した場合には100億円とまではいかないまでも、数十億レベルの規模になるでしょう。30億とか40億とか。
 でも、今から整備したとしても、このパワースポットブームが、果たして完成するころまで続いているかどうかは怪しいです。何しろ、数時間の渋滞でこりごりだと感じた人も多いでしょうから。

 結局、埼玉県については、10億円を秩父鉄道にだけ負担させようとしたということで、私の認識では県と市がケチったために、今の時点でロープウエイが継続されていたのなら見込めていたであろう経済効果をみすみす逃してしまったのです。
 茨城県も、あの時鉄道会社に援助をして運営を継続させていたのなら、茨城空港へのアクセス面での利便性を高めることにつながり、利用者数増大による経済効果もあったかもしれませんが、やはりそれをみすみす逃しているのです。
 公共交通機関の力を、どちらの県も甘く見ているのだと私は思います。

 なお、バスも公共交通機関に本来は含まれますが、今回は「専用の軌道を持つもの」に限定しています、したがって、バスやタクシーを、今回は含んでいません。本来の定義と異なっていますが、その点のみご注意くださいますよう。



 ということで、埼玉と茨城の話でした。

 今読み返してみると、結構独断と偏見にあふれていますが、しかし、あながち間違えてはいないと思います。
 実際、地方自治体は、今も道路整備に多くの税金を投入しています。補修や修繕だけでなく、新たな建設においても、です。国主導のところもあるにはありますが、でも、国や地方自治体のお金の使い方を見れば、道路整備を進めれば大体の問題は解決されるという考えが最善だという点では間違いないでしょう。
 その割には、埼玉の道路は不便ですがね。特に国道は…。全部とは言いませんがね。さておき。
 しかし、道路だけ整備すればいいかというと、私はそうは思いません。

 鉄道などの設備を維持させることも、一つの策だと思うのです。

 そりゃあ、地方においては、経営面ではほとんどの会社が赤字ですし、千葉の銚子電鉄みたいにかなりやばいところまで行ったところもあります。そして、こらえきれずに廃止したところもあります。JRの路線でも、特に最近は北海道で、路線の廃止が相次いでいます。
 でも、世界に目を抜けると、日本みたいな人口分布、つまりは街道沿いに一定距離ごとに一定の規模以上の集落の存在する国というのは、珍しいものです。逆に言うと、そういう分布だからこそ、日本は鉄道の営業において、黒字が実現できているのです。そう、昔読んだ本に書いてありました。
 でも、世界の場合は、その集落が点在している感じで、それぞれを結ぶ間には、集落はほとんどありません。なので、電車はとの都市の中だけを走る路線で、都市間輸送はディーゼルというケースが普通でした。今でこそ、高速鉄道は電車となっていますが。EUの場合がそうです。アメリカはどうでしたかねぇ…。
 そして、ヨーロッパ各国は、鉄道に再び目を向けています。少ないエネルギーで多くの人や物を高速で運ぶことができるという環境負荷の観点から、あとは人手不足になっているトラック輸送の代替としても。
 一方日本は、鉄道の運営を民間の会社が担っているわけですが、これはつまり、利益追求が絶対となり、利益が上がらない場合は廃止などして、負債を減らしたり、増やさないようにしたりしなければなりません。つまりは、今の日本の状況を鑑みると、鉄道路線は今後さらに減っていくことが、変な言い方になりますが、約束されているのです。
 そして、それでなくても、首都圏など人口が集中する地域以外はどんどん人口が減っているのですが、そういった地域の鉄道が消えることで、その減少速度がさらに加速されるのです。
 鉄道が走っている。ただそれだけですが、しかしそれだけでも、人が住む場所に選ぶうえで大きな要素となりうるのです。ましてや、鉄道会社もただ手をこまねいているわけではなく、沿線の開発などで人を集めるように工夫をしています。

 まあ、その工夫の一つに、今後は外国からの移住者を集めるべく、外国人村的なものが形成されていくのではないかと勝手に思っています。群馬県の大泉町みたいな感じに。
 国内の人口が減りつつあるなら、海外からの移住者を集める工夫をすればいいじゃないということです。もっとも、それができる地方鉄道会社がどれだけあるのかは疑問ですが。

 いろいろと話は尽きませんが、あとがきが本編を超える長さになるのもあれなので(まだその点については大分余裕がありますが)、今回はこれくらいにしましょう。
 久しぶりの軽トラ企画です。そして、この企画を始めた原点である、「軽トラでキャンプ」の模索に対して、一つの回答を見つけました。

 さる2017年7月に、私はとある農機具メーカーの展示会に行きました。
 乗員がいないトラクターが畑を耕していたり、ドローンが農薬散布のデモンストレーションをしていたりと、様々な見どころがある中で、軽トラにテントを張ったようなものがあるのを見つけました。

 そこにあったパンフレットによると例えば乗用車のリアドアを開いた状態で、簡単なテントを張る形の商品で、それを軽トラに応用したのが、今回展示されていたものだったようです。
 実際のテントとは違い、密閉されたプライベートスペースが確保されるというのではなく、あくまで屋根と周りに簡単な仕切りが作れる程度のもので、主な目的としては、夏場に軽トラを使った作業が長時間にわたると予想されるときに、しかもそこは日陰がまったくないところで、しかし軽トラ車内で休もうとすると暑くて仕方なく、休憩でエンジンをかけるのもちょっと・・・という時に役に立つ感じのものです。
 ただ、そのテントの設営範囲は、軽トラの荷台を余裕でカバーしていて、荷台に飲み物や食料を、横に折りたたみいすを設置して、軽い食事ができたり、その下でバーベキューくらいはできそうな感じです。もちろん、キャンプにも使えて、夜間、テントの下でランタンの明かりがぼんやりと灯る中、静かなひと時を過ごすのにも使えます。蚊取り線香でもつければある程度の虫除けもできます。まあ、蚊帳みたいなものはあったほうがいいと思いますが。
 その際、寝袋は必須です。もちろん、季節によっては、ちゃんとしたテントの中で夜を明かすにしても寝袋は必要ですが、その商品はあくまで仮設の休憩所的な感じのものであって、周りはがら空きなのです。つまり、プライバシーがダダ漏れなのです。山の中でカップルがテントの中で夜の営みを始めることがあると思いますが、あいにくこの商品の場合は、その様子が丸わかりです。どんどん見ていってくださいと言っているようなものなのです。
 ゆえに、もしもキャンプ先でやりたいなら、二人が入れるサイズの寝袋を用意する必要があるのです。

 もっとも、私は一人での行動が基本なので、気にしませんが。さすがにそういう場所で一人で・・・やめましょう。

 ただ、その商品と合わせて、プライバシーの確保ができる仕切りみたいなものがあれば、夜営としては完璧です。
 何しろ、軽トラの荷台の上に設置できるテントは、どうやら存在しませんから。となると、軽トラそのものを囲むようなテントにしなければならず、その一角を担うのがこの商品ということになるのです。あとは、モンベルやらスノーピークやらのテントの構成部品をそろえれば、何とかなるでしょう。そのあたりの組み合わせは臨機応変に。

 それに、テントにしなくても、真夏の、こうも猛暑日が続くような2017年7月中旬の気候の中で、日よけのある休憩スペースは重宝ものです。

 ただ、先述したように、その商品は、何も軽トラに特化したものではなく、ミニバンやワゴンなど乗用車にも対応していて、サイズも二種類くらいあったかと思います。つまり、軽トラでキャンプに固執する必要がないのです。
 もっとも、キャンプに自動車を使うかどうかも、議論の余地があるわけですが、ただこの企画ではあくまで、軽トラの仕事以外での楽しみ方をいろいろ考えるというのが目的であり、その代表例が、キャンプなのです。
 荷台を寝床にするのなら、幌でも十分なのです。もちろん、幌単体では場合によってはまずいので、少し工夫は必要です。

 でも、デメリットは完全に払しょくできないまでも、このテント、いや、ルーフなのかな、軽トラキャンプの一つの答えだと思います。
 あいにく記事執筆時に、手元にパンフレットがないので、製品名などを記すことができませんが、展示会の時に見た価格は8万円でした。高いのか安いのか・・・。ネットで見たら2~3万円で出回っていました。メーカーなど同じかどうかはわかりませんが。


(掲出時追記)
 以下の情報は、どうやら記事執筆の間か後に、パンフレットを見つけ出したらしく、そこに記載されていたものを、最低限抜き出したと思われるものです。記事を作成したファイルの中にそのあたりの情報が付記されていなかったので、推測ではありますが。


(製品情報・内容はパンフレットより)
メーカー:ホワイトハウスキャンパー
製品名 :リアゲートテント
価格  :8万円(税別)
HP   :http://whitehouse.co.jp/camper/
 私の旅は常に孤独です。
 なぜならば、思い立ったときにバイクで出かけるからです。
 誘う相手もいません。だって、乗っているバイクは125ccクラスで、高速道路が利用できませんし、スピードも出ませんから。そもそも、実家暮らしなのですが、近所でバイク仲間がいないのです。もっと言うと、私の交友関係でバイクに乗る人が誰もいないのです。スクーターすら乗る人がいないのです。
 結果、バイク旅は常に孤独なのです。集団走行などたぶん一度も経験することなく私の人生は終わるでしょう。
 なので、『ばくおん!』というバイクマンガに出てくる金髪ツインテ―ルの鈴乃木凛という女の子は、バイク部に属せずにいますが、素直に仲間に入ればいいのにと思います。少なくとも、バイク仲間が身近にいて、それでいていろいろなイベントごとに一緒に参加しているのですから。
 その点私は、バイクに乗るときは本当に孤独です。まあ、そうなりたくてなったわけではないのですがね。
 もっとも、最近じゃバイク以外の旅でも孤独ですがね。皆、家庭を持ち始めていますから。・・・どうすべぇかな、マジで。(457字)

 場末のブログで取り上げるのが遅れましたが、やはりここでも取り上げないと、私の気が済みません。なので、話題に触れます。
 昨年末から頻繁に、V-Tuberの話題を取り上げていますが、しかしこれは仕方ないことなのです。年末にピノ様の配信を見て以来、いろいろな動画を見ているのですが、面白要素が豊富で、これでも結構、触れたいと思ったところが脱落しているくらいなのです。

 さて、そのピノ様ことカルロ・ピノさんが、『ぴのらぼ おいしい虫さんたち』という本を執筆し、3月26日に発売する運びとなりました。
 ちなみに、私はその発表の当日、バレンタインデーの夜だったと思いますが、どうにかアマゾンでの取り扱いを見つけ出して、予約しました。
 そしたら、その次の日でしたかね、「本」のカテゴリーで売り上げ1位を達成し、ベストセラーとなりました。
 いやはや、すごいことです。

 なんでも、V-Tuberによる本の出版は、これが初めての試みとのことで、早々に予約注文が殺到しているわけですから、すごく多くの人たちにピノ様が愛されているのだということがよくわかりますし、また、一つの動きに対して大きな反響があるということも、これでわかります。

 これ、おそらく第2弾、ありますよ?

 もちろん、「ぴのらぼ本」の続編も十分にあり得ますし、例えば、ごんごんさんこと金剛いろはさんによる映画レビューものが、ネットフリックスの協力で出るかもしれませんし、猫乃木もちさんの野球本、もしかしたらマンガの原作?という可能性もありますし、牛巻りこさんの競馬本が出版されてベストセラーになれば、夢の印税生活が実現して、ブラックバイトから解放されるかもしれません。
 そして、私はわからないのでまだ配信も見ていませんが、夜桜たまさんによる麻雀本という可能性も。ハウトゥー本から上級者向けの内容まで、すべて揃えたらいつの間にか私も麻雀が打てるようになっているかも?みたいな本が出るかもしれません。

 でも、考えてみれば、と言っても、私もたくさんのV-Tuber動画を見ているわけではなく、ごく一部の人の配信しか見ていないので、確たることは言えませんが、多くの場合が雑談かゲーム配信がメインである中で、ピノ様はいち早く…なのかどうかはわかりませんが、少なくとも私の中では、ゲームや雑談以外の試みをしていました。それが、やはり雑談から派生する形ではあったのですが、「ぴのらぼ」なのです。
 元々は、虫に限らず、海の生き物や架空の生き物なんかも扱っていて、では今度は海の生き物編、架空の生き物編が続刊するのかなという期待も抱いていますが、この配信がまさに授業みたいで、ためになる話がある中で、コメントに対する反応もあって、まじめな内容と面白部分が混ざっていて、楽しめるかと思います。ちなみに、写真などの画像はなく、基本的にピノ様による絵が出ます。

 そのあとからですかね、野球の中継に合わせて配信とか、競馬のレースに合わせて配信とか、そういう、普段と違う試みが見られるようになったのは。
 そして、先日は、自身がアニメ『バーチャルさんは見ている』に出演するということで、急遽、ごんごんさんが、そのアニメの放送のタイミングで配信をするという…。しかも、その3時間くらい前には元々決まっていたスケジュールで配信をし、その中で「やりたいなぁ」ということで、思い立って手続きをして、生配信するという力業です。ごんごんさん自身も、ニコニコ生放送ですかね、それを使ってアニメを見て、喋っていました。
 これ見た時、初めてアニメ『バーチャルさん…』が面白く感じましたね。
 何しろ、あのアニメ、ごんごんさんやピノ様が出るという噂だったのですが、いつ見ても出てくるのは、私にはなじみのない人たちばかりで、しかも展開が早くてついていけず、よくわからないまま、放送が終わっていたのです。でも、ごんごんさんがリアルタイムで喋っていたおかげで、放送を面白く見ることができました。
 今度ピノ様がアニメに出るときにも、同じ試みを…って、ごんごんさんだからやったわけで、ピノ様は難しいですかね。アニメを見ながらの配信というのは。

 これは別に、ピノ様の腕を見くびっているわけではなく、夜遅くの放送ですし、それにピノ様の場合はごんごんさんみたいに脊髄で喋っているわけではないですからね。ゲーム配信なら、ゲームの進行を止めて少し喋ることはできますが、アニメの放送は途中で止まりませんし、何よりもあのアニメ、展開が早いですからね。アイドル部の中でも、ごんごんさんと牛巻さんくらいしか、対応できないのではないかと思います。
 展開がもう少しゆっくりなら、ピノ様でも対応できると思うのです。というか、ピノ様の対応力の高さは定評がありますからね。アベマTVでの「実況王」とか、年末のごんごんさんとのコラボでもトラブルに対して冷静に対応していましたから。ただ、あのアニメの展開が早すぎるのです。
 なので、普段から早口で喋る人じゃないと、難しいと思うのです。好きなことを喋っているときの八重沢なとりさんやごんごんさんのように。

 というか、ごんごんさんによるアニメ実況がまた見たいです。あれがあれば、私はこの先も『バーチャルさん…』を楽しむことができる気がするのです。

 そして、その喋りが認められて、ネットフリックスで、映画の配信の中で、特にごんごんさんおすすめのものについては、その紹介動画がリンクされている…みたいなことが実現したり、しなかったり。
 あるいは、テレビで深夜に映画が放送されることがあると思うのですが、その冒頭でごんごんさんが出てきて、映画について解説するというのも、あるかもしれません。
 ただ、ごんごんさんが登場するのは、いわゆるB級映画に限定されてしまいますが。

 あとそうです。めめめさんです。もこ田めめめさんの、絵を立体にしたり、動かしたりする動画があるのですが、それをきっかけに、ハウトゥー本が出るのではないかと。
 ただ、ぴのらぼ本ほど売れないと思いますが。絵を動かすことに興味がある人がどれだけいるかによりますからね。
 でも、最近はその手の解説本に、二次元キャラを登場させたり、マンガで説明したりするものが出回っていますから、出てもおかしくないとは思います。

 それと、今回のぴのらぼ本のイラストを担当している八重沢なとりさんのイラスト集も、出るのではないかと思います。作品数がたまれば。
 私も楽しみにしている『ポケモン…イーブイ』の配信の冒頭に、前回までのあらすじということで紙芝居があるのですが、そこに描かれているポケモンの絵がうまいのです。そのポケモン全種類…はさすがに無理でも、一部のキャラを許諾を得たうえでイラストにして、ほかには実在する生物、それこそぴのらぼ本でも描かれているものも含めて、それ以外にも海の生き物、ほ乳類、爬虫類、そして自分を含めたアイドル部メンバーや有名V-Tuberをイラストにするのです。
 見ものだと思いますよ。写真集サイズになるので、価格は大分高めになってしまいますが、でも、チャンネル登録者数10万人達成記念に出版するというような感じで、何かの記念に出すというのなら、ありなのではないかと思います。
 あるいは、コミックマーケット限定で販売とか、そういう形でもいいかもしれません。…私は買いに行けませんが。

 でも、いろいろな人が、いろいろな個性やスキルを発揮していて、ピノ様の今回の書籍を皮切りに、いろいろな形で他分野への進出が加速するのではないかと、そういう期待があります。
 実際に、2019年に入ったら、アニメへの参加や深夜枠とはいえバラエティーへの出演と、活躍の幅が広がっています。
 その礎を築いたのは、間違いなくキズナアイさんですが、その実績と活躍に続いて、電脳少女シロさんや、冬のコミケでブースが出ていたミライアカリさんといった人たちで、そしてそのさらに後に続かんと、ピノ様たちアイドル部のメンバーがいるのです。
 今年はまた新たな動きがあるかもしれませんし、もしかしたら、NHKのBSで不定期で放送されている、ビートたけしさんの『これがほんとの日本芸能史』(タイトル少し違うかもしれません)で、ユーチューバーとともに取り上げられるかもしれません。それどころか、たけしさんとの絡みもあるかもしれません。どんな展開になるのか予想がつきません。
 あと、ピノ様に限っては、私が予想している、香川照之さんとの共演、年内に実現しそうな気がします。
 今回の書籍化は、そういった動きの発端になるのではないかと、勝手に考えています。

 いやはや、本当に話題に事欠きませんし、面白いですし、すごいですね。