あいまいな天気が続きます。関東のことです。昼ごろは太陽が顔を見せていたと思ったら、夕方になると雨雲がハッスルして、地にいる私たちに雷雨をお見舞いするという具合で、何だか天にもてあそばれているような気がしてしまいます。
ですが、そんなことを考えられるというのは、まだ余裕があることを裏付けているのかもしれません。昨日かおとといか、テレビのニュースで見ましたが、宮崎県のほうはそんなことを考える余裕のないくらい激しい雨が続いているようで、大変なことこの上ない状況となっているようです。
口蹄疫問題の次は豪雨。農業や畜産業などの第一次産業に従事している方たちにとっては本当に悲惨極まりない出来事が続いています。何か補償など、国や県などは考えているのでしょうか?気になるところです。
さて、本題ですが、高速道路の無料化が実施されたそうで、対象となった区間の交通量はかなり増えたとのことです。37路線50区間で無料化前と比較すると1日の平均交通量が78%増え、2倍以上となったところも19か所に上るそうです。
・・・参考にしたニュース記事には「(2倍以上に増加した区間は)19か所にとどまった」と書かれていますが、よほど交通量が増えると思っていたようですね。私の場合はどれだけ増えるのか見通しがつかなかったので「こんなに!」的な表現にしましたが・・・。
閑話休題。これを「成功」と見るか「失敗」と見るかによって、今後の日本の交通の姿が変わってくると思います。
まず、「失敗」と見た場合ですが、「渋滞こそ目立たなかったけれど・・・」とか、「ここまで増えるとは・・・」という根拠なら、その他の路線での無料開放はなくなるでしょう。そうなると、鉄道やバスなどの交通機関への影響は最小限に収まるか、場合によってはこれまでと変わらないということで影響なしになるかもしれません。
では、「成功」と見た場合はどうなるのか。簡単なシミュレートをしてみると・・・・・・。(簡単ゆえに、極端な感じが否めませんが、ないとは言い切れないのではないかと思います・・・多分)
今回の無料化で交通量が大幅に増えましたが、これによりサービスエリアや対象路線周辺の地域における消費(つまり、お金を使うこと)が増えて経済が活性化したとか、そういった理由で「成功」と判断されたとして、次に出る動きは「無料化対象路線の拡大」でしょう。
それでも、都市部は交通渋滞などの懸念があるため、都心近くまではおそらく拡大はしないでしょう。関越自動車道でいえば東松山か花園、東北自動車道でいえば久喜か加須あたりまでが対象となるのではないかと勝手ながら思います。それらから都心は有料という具合に。
でも、都心は有料にしても、全国の高速道路のおよそ8割が無料となるのではないかと思います。そして、その区間の交通量が増えると、いやおうなく鉄道やバスなどの交通機関に影響が出てきます。
残念ながら、日本の鉄道は利益が得られないと存続することができません。なぜならば、国営鉄道ではないからです。利益が得られなくなった鉄道路線は、たとえ地元で存続を訴える運動を起こしたとしても、おそらく廃止になるでしょう。第3セクターという道もあるようですが、そうなると今度は地方自治体の負担が大きくなり、巡り巡ってその負担は地元の人たちに回ってきます。「高い税金を払ってまで、存続させる必要はあるのか?」という疑問を抱く住民も出てくることでしょう。そういった人が増えれば、やっぱりその路線は廃止に追い込まれるわけです。
こうして、アメリカをほうふつとさせる(かどうかはわかりませんが・・・)自動車社会が日本でも形成されて、基本的な移動手段は自動車となるのです。なるのです・・・が、これが実は大問題なのです!
なぜ大問題かというと、確かに自動車に乗れる人(運転できる人)にとっては些細な問題にもなりませんが、自動車に乗れない人(運転できない人)にとっては、移動に制約が出てきてしまうからです。
たとえば学生。電車がなくなってしまうと、いやおうなく地元の高校に進学せざるを得ません。行きたかった進学校は電車に乗らなければならなかったけれど、その電車がないじゃん!・・・という感じになるかもしれません。電車がないために、志望校が(たとえ成績的に問題がなかったとしても)近所の学校に限られてしまうわけです。スクールバスだって、1時間程度の通学時間を想定しても、その範囲はたかが知れています。それに、渋滞などに巻き込まれる可能性も考えると、スクールバスを設けたとしても遠くの学生を呼び込む材料にはなりません。
たとえば高齢者。どんなに若ぶっても、肉体的な衰えは避けられないものです。20代の途中から身体機能の衰えは始まると何かで聞いた覚えがありますが、それはつまり、歳をとればとるほど、身体能力の衰えは大きくなるということです。個人差はありますが。目が悪くなり、耳が遠くなり、反射神経が鈍ったり、記憶力が悪くなったり・・・。そうなると、自動車の運転に支障がでてくる可能性があります。事故を起こしたら大変だと、自動車を運転しなくなった時、その人の移動範囲は極端に狭くなります。「まあ、車がなくても、電車があるから・・・」なんてことにはならなくなってしまうのです、自動車社会になって電車が衰退したら・・・。
ほかにも、いろいろな立場があると思いますが、あまり挙げ過ぎて文章が長くなるのも考えものなので、この辺でやめておきます。
結論を言うと、「交通弱者が急増する」ということです。
奇しくも、現在の日本は超高齢社会と言われています(高齢化率が21%を超えた社会のことです)。身体機能の低下により自動車が運転できなくなる(あるいは、運転しないことが望ましい)人はこれからもどんどん増えていくはずです。
そんなとき、自動車ばかりの世の中だとどうなるのか・・・。
そんなことを考えると、高速無料化などのように自動車の利用を促進させる政策よりも、公共交通の利便性を高めるべきなのではないかと思います。・・・その予算を社会福祉関連から捻出するのかどうかという具合に問題も多いとは思いますが。
参考
・無料化初の日曜日、平均交通量は78%増 19区間で2倍以上増
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100705-00000570-san-bus_all
ですが、そんなことを考えられるというのは、まだ余裕があることを裏付けているのかもしれません。昨日かおとといか、テレビのニュースで見ましたが、宮崎県のほうはそんなことを考える余裕のないくらい激しい雨が続いているようで、大変なことこの上ない状況となっているようです。
口蹄疫問題の次は豪雨。農業や畜産業などの第一次産業に従事している方たちにとっては本当に悲惨極まりない出来事が続いています。何か補償など、国や県などは考えているのでしょうか?気になるところです。
さて、本題ですが、高速道路の無料化が実施されたそうで、対象となった区間の交通量はかなり増えたとのことです。37路線50区間で無料化前と比較すると1日の平均交通量が78%増え、2倍以上となったところも19か所に上るそうです。
・・・参考にしたニュース記事には「(2倍以上に増加した区間は)19か所にとどまった」と書かれていますが、よほど交通量が増えると思っていたようですね。私の場合はどれだけ増えるのか見通しがつかなかったので「こんなに!」的な表現にしましたが・・・。
閑話休題。これを「成功」と見るか「失敗」と見るかによって、今後の日本の交通の姿が変わってくると思います。
まず、「失敗」と見た場合ですが、「渋滞こそ目立たなかったけれど・・・」とか、「ここまで増えるとは・・・」という根拠なら、その他の路線での無料開放はなくなるでしょう。そうなると、鉄道やバスなどの交通機関への影響は最小限に収まるか、場合によってはこれまでと変わらないということで影響なしになるかもしれません。
では、「成功」と見た場合はどうなるのか。簡単なシミュレートをしてみると・・・・・・。(簡単ゆえに、極端な感じが否めませんが、ないとは言い切れないのではないかと思います・・・多分)
今回の無料化で交通量が大幅に増えましたが、これによりサービスエリアや対象路線周辺の地域における消費(つまり、お金を使うこと)が増えて経済が活性化したとか、そういった理由で「成功」と判断されたとして、次に出る動きは「無料化対象路線の拡大」でしょう。
それでも、都市部は交通渋滞などの懸念があるため、都心近くまではおそらく拡大はしないでしょう。関越自動車道でいえば東松山か花園、東北自動車道でいえば久喜か加須あたりまでが対象となるのではないかと勝手ながら思います。それらから都心は有料という具合に。
でも、都心は有料にしても、全国の高速道路のおよそ8割が無料となるのではないかと思います。そして、その区間の交通量が増えると、いやおうなく鉄道やバスなどの交通機関に影響が出てきます。
残念ながら、日本の鉄道は利益が得られないと存続することができません。なぜならば、国営鉄道ではないからです。利益が得られなくなった鉄道路線は、たとえ地元で存続を訴える運動を起こしたとしても、おそらく廃止になるでしょう。第3セクターという道もあるようですが、そうなると今度は地方自治体の負担が大きくなり、巡り巡ってその負担は地元の人たちに回ってきます。「高い税金を払ってまで、存続させる必要はあるのか?」という疑問を抱く住民も出てくることでしょう。そういった人が増えれば、やっぱりその路線は廃止に追い込まれるわけです。
こうして、アメリカをほうふつとさせる(かどうかはわかりませんが・・・)自動車社会が日本でも形成されて、基本的な移動手段は自動車となるのです。なるのです・・・が、これが実は大問題なのです!
なぜ大問題かというと、確かに自動車に乗れる人(運転できる人)にとっては些細な問題にもなりませんが、自動車に乗れない人(運転できない人)にとっては、移動に制約が出てきてしまうからです。
たとえば学生。電車がなくなってしまうと、いやおうなく地元の高校に進学せざるを得ません。行きたかった進学校は電車に乗らなければならなかったけれど、その電車がないじゃん!・・・という感じになるかもしれません。電車がないために、志望校が(たとえ成績的に問題がなかったとしても)近所の学校に限られてしまうわけです。スクールバスだって、1時間程度の通学時間を想定しても、その範囲はたかが知れています。それに、渋滞などに巻き込まれる可能性も考えると、スクールバスを設けたとしても遠くの学生を呼び込む材料にはなりません。
たとえば高齢者。どんなに若ぶっても、肉体的な衰えは避けられないものです。20代の途中から身体機能の衰えは始まると何かで聞いた覚えがありますが、それはつまり、歳をとればとるほど、身体能力の衰えは大きくなるということです。個人差はありますが。目が悪くなり、耳が遠くなり、反射神経が鈍ったり、記憶力が悪くなったり・・・。そうなると、自動車の運転に支障がでてくる可能性があります。事故を起こしたら大変だと、自動車を運転しなくなった時、その人の移動範囲は極端に狭くなります。「まあ、車がなくても、電車があるから・・・」なんてことにはならなくなってしまうのです、自動車社会になって電車が衰退したら・・・。
ほかにも、いろいろな立場があると思いますが、あまり挙げ過ぎて文章が長くなるのも考えものなので、この辺でやめておきます。
結論を言うと、「交通弱者が急増する」ということです。
奇しくも、現在の日本は超高齢社会と言われています(高齢化率が21%を超えた社会のことです)。身体機能の低下により自動車が運転できなくなる(あるいは、運転しないことが望ましい)人はこれからもどんどん増えていくはずです。
そんなとき、自動車ばかりの世の中だとどうなるのか・・・。
そんなことを考えると、高速無料化などのように自動車の利用を促進させる政策よりも、公共交通の利便性を高めるべきなのではないかと思います。・・・その予算を社会福祉関連から捻出するのかどうかという具合に問題も多いとは思いますが。
参考
・無料化初の日曜日、平均交通量は78%増 19区間で2倍以上増
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100705-00000570-san-bus_all