まずは余談から…。というのも、今回の余談はいつも以上に、本編の内容と関係がないからです。

 月曜日のこと。…上にある「一言メッセージ」にも記していますが(この記事を掲出した5月27日現在)、ブログのいろいろなカウント(左下のほうにあるやつです)が、ひょんなことでリセットされたのです。
 詳しい経緯は面倒なので記しませんが、ついに万の位に到達した訪問者数がいきなり一ケタになってしまい、少しばかり狼狽しましたが、「まあ、その方が場末のブログっぽくていいか…」と、まるで『ドラゴンボール』の孫悟空が、自分の尻尾がなくなっているのに気付いたときのような反応をしたわけです。…つい先日、その模様を衛星放送で見たのです。さておき。
 ところが、火曜日に改めてみてみると、何とカウントが戻っているではありませんか。前日はいろいろとアプローチしてみたのに、カウントは結局一ケタのままであったのに…。
 まあ、元に戻ったから別にかまわないのですが、何だか困惑させられた一件でした。

 さて、今度は前置きです。

 常に建物の中で仕事をしている人や勉強している人にはあまり実感がわかないのかもしれませんが、日によって汗が噴き出るような暑い陽気となることがあります。たとえば、今日なんかも、気温はそれほど上がっていませんが、日が当たると結構暑かったです。風が吹いていたからよかったものの、吹いていなかったら暑くてやってられないという感じの一日でした。もっとも、「暑い」以外にも、「やってられない」と思う理由はあるのですが。それはまだ後の話です。
 そんな時は、エアコンを効かせてキンキンに冷えた部屋に入りたいとか、水浴びしたいとか思ってしまうのではないかと思います(環境問題云々は、この際置いておくとして)。しかし、それができないという人も大勢いるのではないかと思うのです。たとえば、けがをしているとか、そもそも屋外作業だからとか…。
 そういう人にとって、己を冷やす道具と言えば、やはりアイスです。ただの氷もさることながら、最近はいろいろなアイス(氷菓)が売られています。甘味をきかせたバニラアイスや、イチゴやバナナ、チョコレートに抹茶などと言った、一工夫加えたアイスクリームもあります。そして中には、「大人の…」という冠がふさわしいアイスクリームなんかもあるようです。
 今までにない食感を実現し、濃厚なミルクの味わいで、ちょっと(値段が)高いけれど人気のある「PARM」というアイスクリームの人気の秘密を記しているニュース記事があります。記事の内容は割愛しますが、どうやらちょっとだけ高級な感じと、その味わいが人気の秘密のようです。そこには、「大人が食べても満足する商品を作りたかった(少しだけニュアンスを変えています)」という思いがあったのだそうです。
 まあ、「大人」というよりは、「アイスにうるさい人」というのが本音なのだと思います。というのも、私はさほどアイスにこだわりがないので、それこそ安いものや子供が食べるようなものでも、「うん、美味!」と、まるでどこかの英雄王(でも本当は女性で、美味しい食べ物とかわいいライオンをこよなく愛する人)のような反応を…と、微妙に違う気がするし、話も脱線しそうなのでこれ以上はやめておきます。そして、私としては、確かにクリームも食べますが、それ以上に氷もののほうを好んでいるので、「大人アイス」と言っても、さほど関心がわかないというのが本音です。まあ、一度は食べてみようかな…といったところです。それよりも「サクレ」や「シャビイ」のほうが好きですから。

 さあ、長い前置きはこれくらいにします。今日は確かに、アイスが食べたくなるような陽気にもなっていましたが(天気予報的な話ではなく、感覚的な話です)、一日を通してみると、雨がぱらついたり、風が吹いたり、晴れ間が見えたり、そして雲がかかったり…と、なんだか優柔不断な天気という気がして、いまいちすっきりせず、「やってられない」と思ってしまうような天気でした。そう、まるで宮崎県の畜産業者の心情を表わしているかのように…って、前置きと本編をつなぐには無理がありすぎましたが、とにかく今回の本題は、口蹄疫に関する話です。

 あらかじめ記しておくと、今回はかなり感情論に偏っています。普段はなるべく中立な、あるいは一つの見方に偏っているようならもう一つの見方を模索したり、提示されている見方の違和感やあらを指摘したり、場合によっては賛成したり…と、まあ、結局一方に偏っているのに変わりありませんが、少なくとも今回ほど感情論に偏らないようには心がけているつもりです。まあ、本人はそう記していても、このブログをご覧になっている方がどう思うのかは別問題なのですが…。

 口蹄疫特措法が26日の衆議院農林水産委員会で可決されたそうです。これは、口蹄疫に感染していない家畜も殺処分の対象にすることができるという点が、ニュース記事では前面に出されています。もちろん、補償面や埋却用地確保、消毒の強制といったことも特措法の内容に含まれています。27日と28日に開かれる衆・参議院本会議で可決され、成立する見通しとのことです。
 確かに、見かけでは感染していないように見えても、実際は感染していて、後で症状があらわれるということもあるのかもしれません。そのため、未感染とされる家畜をも殺処分の対象にするというのは、現時点では最善の策なのかもしれません。

 しかし、現場ははたしてそうでしょうか?

 宮崎県の県障害福祉課によると、県内各地の保健所には様々な相談が寄せられているとのことで、中でも、被害拡大の罪悪感に苛まれる農家の悲痛な叫びや、「処分された牛や豚のにおいや鳴き声がつらい」という切実な声も出ていて、処分のすぐそばにいる人たちの悩みは深刻なものと言えます。
 まあ、「殺処分」と言ったり決めたりするのは簡単です。しかし、それを実際に行うというのは、いろいろと大変です。
 むろん、食肉加工するのもおそらく同様なのですが、生きている動物を殺す(あるいは肉の塊にする)という過程は、並みの話ではありません。食肉加工の場合はすべて機械で行っているようですが、殺処分はどうなのでしょうか?やはり機械を使うのか、あるいは毒殺か…。いずれにせよ、かなりの苦痛を伴うはずです。私も、とある理由(それについては、ずいぶん前に記事にしたと思いますが、どれだったかは覚えていません…)でニワトリで経験しましたが、それにしたってかなりの衝撃を受けましたし、その苦痛に喘ぐ様子は、今でも鮮明に覚えています。体の小さいニワトリでこれですから、牛の殺処分の様子を間近で見た人は、その衝撃は計り知れないと思います。
 つまり、感染拡大を防ぐためとはいえ、未感染の動物まで殺処分の対象とするのは、やりすぎなのではないかと思うのです。これは、牛などの家畜だけでなく、牧畜関係者や殺処分を請け負う人たち、さらにその周辺で生活する人たちもつらいはずです。そういった人たちのメンタル面でのケアは今回成立する予定の特措法ではどうなっているのか、気になるところです。

 そして、タイトルとの関連性ですが、感染拡大を防ぐためにはこの「殺処分」は賛成となるでしょう。しかし、現場の人たちの気持ちを考えると、反対という考えも出てしまいます。そういう意味で、賛否の判断に苦しむのです。実際に、命を殺める体験(山形のとある牧場で行っています。この体験を通じて命の大切さを学ぶという趣旨です)をした私の場合は特に、判断に苦しみます。この件については、どうしても感情論でものを言ってしまいます。
 感染拡大防止のためには、命を軽んじてもいいのか?この思いが、判断を鈍らせているのです。…よかった、その手のことを決断する立場の人じゃなくて、などという他人まかせで自分勝手なことを思ってしまいました。ある偉い人じゃないけれど、私には到底決断できない事柄ですから。


参考
・プレミアムな大人アイスで人気 森永乳業「PARM」誕生裏
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100527-00000567-san-bus_all
・未感染家畜の殺処分可能に…口蹄疫特措法成立へ
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100526-00001030-yom-soci
・「処分の牛、鳴き声つらい」宮崎県が心のケア
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100526-00000310-yom-soci