今日も平和な一日が…とは、とても言い難い一日であったのではないかと思います。全国的な雨や風で、特に西日本では避難勧告や鉄道の運休などが発生したとか。なんでも、神戸の私鉄では土砂崩れが発生し、線路を土砂が覆ってしまい、バスによる輸送に切り替えたのだそうです。その現場となった崖の上には自動車教習所があり、ニュースの映像で教習用の自動車が転落しそうになっている光景を目にしました。いやはや、無人だからよかったものの、教習中の出来事だったらと思うと、「背筋がぞっと…」どころではありません。
 何だか最近は、台風がやってきているわけではないのに、まるでそれがやってきたかのような荒れた天気になることが多いような気がします。…気がするのではなく、実際にそうなのかもしれませんが…。急に強い雨が降ったり、急に強い風が吹いたり…。なんだか南国の気候になっているような気がしてしまいます。これをただ「異常気象」という一言で片づけるわけにはいかないのではないかと思います。異常なら、どうしてそういった異常が発生するに至ったのか、原因を究明し、異常から通常に戻すべきだと思います。それができないなら、いっそのこと、異常に慣れてしまい、従来においての異常を通常として扱うとか…。まあ、蛇足な思案ですが…。

 さて、今日の全国的な雨や風の影響もさることながら、沖縄の人たちにとってはまさに「平和」とは言えない話が、今朝の新聞などで見聞きすることになりました。
 普天間基地の移設問題です。結局、辺野古への移設ということで政府は決定したということで、大勢の沖縄県民が憤怒し、やってきた鳩山総理に対して罵詈雑言を浴びせる光景がテレビに映し出されました。
 この決定には、沖縄の人たちも黙ってはいられないと思います。政権公約で「最低でも県外移設」とか謳っていながら、結局は沖縄県内、しかもかねてから言われていた辺野古移設という結論に至ったわけですから、なんだか政権にもてあそばれた感が否めないのではないでしょうか。
「期待させといて、この野郎!」
「結局だめなんじゃないか!」
「まあ、無理もないんじゃないの?鳥って、三歩歩くとものを忘れるっていうから…」
といった憤りや皮肉が沸いているのではないでしょうか。

 政権公約とはいわば公的な約束であり、それを守ることが信頼につながるはずです。それを破るのですから、裏切りとされても仕方ありません。ましてや、その様子は沖縄の人たちとの間のものではなく、テレビなどを通じて全国に報じられているわけですから、「約束をほごにした」ということで「信頼できない」と結論付ける人も大勢出てくるはずです。もちろん、今回の沖縄の件に限らず、さまざまな点からその信頼は失われてきているわけです。
 つまり、約束をほごにされた沖縄の人たちが怒り心頭になるのは無理もないことだということです。「あ、こいつ信用できないわ…」と思うだけの他の都道府県の人とは違い、直接関係のある沖縄の人たちには切実です。

 もちろん、沖縄の人たちの感情はある程度わかります。アジア圏の安全を守る云々言っておきながら、沖縄県内の安全は守られているわけではなく、ましてや婦女暴行などの事件もよく聞きます(もっとも、メディアがしつこく報じるから、しょっちゅう怒っているような錯覚をしているのかもしれませんが…)。
 ただ、私としては、メディアにはもっと中立な報道をしてほしいと思いました。というのも、私が見ていたニュース番組は、沖縄の人たちの感情、首相の言い分とそれに対する批判が中心で、おそらく沖縄にいる人の大半が辺野古(つまりは県内)移設に反対だと思うのですが、中には移設に賛成という人もいるはずです。そういった人たちは今回の決定をどう思っているのか、またどうして移設に賛成なのかといったことを聞きたかったのです。その人たちの論拠がどういうものなのか…。移設反対の人たちの主張ばかり聞いているうちに、だんだんと気になってきたのです。
 そして、双方の意見を見聞きして、どちらのほうが理にかなっているのかなどを推敲してみたいのです。それぞれがどういう判断基準を持っているのか、また共通する点(安全性、環境面、経済面などといったこと)でどういった見解の相違がみられるのか、その辺を知りたいのです。
 確かに、感情的になれば「移設反対」となります。というのも、そのようにメディアが伝えているような気がしてならないからです。しかし、私個人としては、どちらの意見や見解などを示された上で、「移設すべきだ」あるいは「移設すべきでない」のいずれかを選びたいのです。どのような結論(いや、この場合は意見かな…)を持つのかはわかりませんが、偏った情報で判断はしたくないです。

 そしてこれは、今回の辺野古移設の件以外にも、夏に行われる参議院選挙においても同様です。前回(多分、衆議院のほうと混同していますが…)は自民党の体たらくぶりが前面に出されていたため、民主党が圧勝しましたが、おそらく今回は民主党をかなり低く見る報道がされると思います。あまり政党レベルであおるべきではありません。ただ、政党ごとに出される公約と、その実現可能性を見極める報道はすべきだと思います。もっとも、いろいろな可能性があるため、局によっては全然違う見解を示すかもしれませんが…。
 政治とメディアの間にどんなつながりがあるのかはわかりませんが、なるべくフェアな情報がほしいと願うところです。


参考
・西日本大雨、土砂崩れで神戸電鉄が一部運休
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100524-00000515-yom-soci
・「辺野古」は現行案でない、環境に配慮…首相
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100524-00000407-yom-pol