人の表情は様々なものです。タイトルにもあるとおり、この内容は、11月10日、小田急線の中で見たこと、考えたことを「小田急内でのメモ」というシリーズとして、掲出しています。

 この日、私は小田急線に乗っていました。土曜の夕方ということで、平日では見られない光景が、そこにはありました。

 まず、カップルが多いです。そのカップルによっても、表情は少しずつ違います。
 最初に目に入ったカップルは、彼氏のほうが町田で電車を降りたという、デートが終わったペアなのでしょう、そんなカップルです。近くで楽しそうに話をしていました。町田で彼氏が電車を降りると、名残惜しそうに、いつまでも彼女は彼氏に向かって、手を振り続けていました。上京する同級生を、ホームで見送る姿さながらでした。電車が動きを速め、彼氏の姿が見えなくなると、表情ががらりと変わりました。電車の中にいてもつまらないといった表情でした。「寂しそうな」とまでは行きませんが、要するに1人で電車に乗るほかの人たちと同じタイプの表情に変わったのです。それほど彼氏のことを愛しているのでしょうか?そんなことは、私には知る由も在りません。
 カップルは彼らだけではありません。先ほどの彼女は、彼氏と別れる際、シートに座っていました。そこから少し横に目を移すと、別のカップルがいます。こちらは何をするわけでもなく、彼氏はサングラスをかけ、無関心な感じを出していました。一方で彼女のほうはというと、終始笑みを浮かべていました。一緒にいるだけでうれしいといったところでしょうか?例の如く、私の知るところではありません。携帯電話をいじる際も、同じ表情を浮かべていました。
 その彼女のとなりにいたのが、ひげを蓄えたおじいさんでした。目を閉じたり、時々目を開くといった、そして目を開いているときの表情は、まるで何かを悟っているような顔でした。本人に聞いたわけではないので、実際は違うのでしょうが、少なくとも私にはそう見えたということだけは記しておきます。
 先ほど彼氏と別れた彼女のとなりに座っていたのは、土曜出勤をしたサラリーマンでしょうか、疲れた表情を浮かべていました。基本的に眠っていましたが、目を覚ましたときにはこのような表情でした。

 表情というのは千差万別です。同じものでも人によって様々な表情を浮かべます。電車に乗るだけで、役者の勉強になるかもしれません。

 そして、表情を観察しながら、メモを取っていた私の表情を見た人は、どう思ったことでしょう・・・。