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 今回の内容は、便宜上3部構成となっています。分量としては記事2つ分なのですが、記事2つにまとめようとする(第1部と第2部を1つ目の記事、第3部を2つ目の記事といった具合に)と、どうやっても片方が上限を超過してしまうのです。ですから、記事も3つに分けました。もしこのブログの上限が一万文字でしたら、1つにまとめられたのですが・・・。それはさておき、本題に入ります。(写真についての説明は、最下部にあります)


 夕べの雨も上がり、晴れ間が見え始めた朝の5時、私は築地へと向かいました。この日の目的は、新巻鮭とうなぎの白焼き、佃權の練ものセットです。新宿から丸の内線に乗り、銀座から日比谷線で築地へ向かいました。銀座で降りても築地で降りても、料金は190円ということには、築地に着いて初めて気付きました。

 早速私は朝食を食べに、どんぶり屋へ行きました。私が行くことに決めていた店は、少なくとも私の知る中で最も安いどんぶり屋です。そこでマグロづけ丼を注文しました。店にはテレビがあり、『めざましテレビ』が映っていました。生活サイクルの中で、この時間にはほとんどテレビを見ることができない私ですが、久しぶりに見たこの番組は、高島彩アナウンサーの足元が少し気になったくらいで、以前とあまり変化がなかったため、懐かしい〈というのは少し行き過ぎなけがしますが〉思いがしました。高島アナの足元が気になった理由は、ここでは記しません。記すほどのことではないのもありますが、何より本題からかけ離れてしまうためです。
 づけ丼ができました。以前同じ店に来たとき、わさびを醤油に溶かす皿がなかったので、どんぶり内で醤油に溶かし食べたところ、涙が出るおいしさを体験した上に、食べ終わった後にその皿を見つけたという間抜けな経験をしました。今回はその皿をあらかじめ確認していたので、同じ経験をしないで済みましたが、結局涙が出るおいしさに変わりありませんでした。私の悪い癖で、「出されたものは全て遣う」というものがあります。そのため、づけ丼にあったわさびを全て醤油に溶かしてしまったのです。大抵の飲食店で出されるわさびの量よりも多いのですから、半分に抑えるなど、対策はいくらでもあります。ですが、全て使うのです。これぞ江戸っ子というわけではありませんが、まあ、幼い意地です。
 辛うじて涙を流すことなく、づけ丼を食べ終えた後、店のいたるところに有名人のサインがあるのに気付きました。いや、サインがあったのにはカウンター席に座った瞬間、気付いていました。ですが、壁にあった「もしもツアーズ」の出演者のもの以外は誰のものかわからなかったのです。わかった範囲では、坂口憲二、及川奈央、WaT(何を意味するのかはわかりません)という名前(もしくは記号?)がありました。
 そして、店を後にする前、もう一つの目的である「場外の人たちは築地市場移転について、どう考えているのか」という個人的な興味からの質問をしました。どんぶり屋のおばさんによると、「移転するのは場内市場だから、場外は移転しない」とのことでした。なるほど、確かに移転するのはあくまで「市場」です。市場の機能は「場内」です。ですから、市場が豊洲に移転しても、場外市場も豊洲に移転するわけではないのです。そのことに今更気がついた愚鈍な私ですが、肝心な質問は忘れませんでした。「市場の移転に賛成か反対か」という質問です。おばさんの意見は「そりゃ移転しないほうがいいよ」というものでした。その理由を聞きそびれたのですが、おばさんは繰り返し、「移転は場内、場外は移転しない」という旨を繰り返しました。

 その後、一通り場外市場を回り、佃權(つくごん)で買い物をしました。築地の佃權といえば知る人ぞ知るというくらい有名らしいので、特に触れませんが、店の人のあまりの対応の早さに、質問するタイミングを完全に失い、聞くことができませんでした。
 やはり平日の朝だからでしょうか、以前来たときよりもずいぶんと空いている印象を受けました。もっとも、以前来たときは土曜日でした。平日と休日を比べるのは蛇足です。

 佃權では意見を聞くことができませんでしたが、気を取り直して今度はうなぎ屋に行きました。以前、このうなぎ屋で「白焼き」を買って、食べて以来の「白焼き」好きになった私です。値段もはっきりと覚えていました。
 うなぎ屋には店の主人らしき人がいました。他の店とは違い、ワイシャツにネクタイとい姿でした。白焼きを買いながら、店の主人(断定してはいませんが、便宜上主人とします)に築地について聞きました。まず、移転する可能性は濃厚かという質問には、「微妙なところ。地下の汚染も見つかったし」とのこと。やはり今回の調査で発覚したベンゼンなどによる土壌汚染は移転をも白紙にしかねない事実であったことが伺えます。主人に移転について賛成か反対かを訊いたところ、「移転しないほうがいい。まず築地も長い歴史がある。今更移転はどうかと思う。それに、間違いなく客が減る」といった意見が聞かれました。築地も埋立地であったとはいえ、築地の旦那衆も三代目もしくは四代目まで続いています(推測ですが)。約100年の歴史があるわけです。それを今更汚染された土壌の豊洲に移転するのはどうかと、確かに思います。ですが、残念ながら、これは感情論です。移転中止を訴えるにはわがままなものになってしまいます。ですが、主人は続けて「外国の食品に対しては過敏に反応するのに、一方で自分の国の食品を扱う場所の土壌が汚染されているのでは情けない」といった旨を話しました。これには大きくうなずけます。アメリカ産の牛肉に背骨が混入していたとき、消費者のみならず、政府までも過敏に反応し、即刻輸入停止の措置までとり、また中国産の食品に対する安全性について各方面で様々な議論がされているのに、日本の食品は基準値の1000倍以上のベンゼンなどが含まれている土壌の上で取引されているのでは、本末転倒です。これでは外国の食の安全についてとやかく言う資格がありません。また、主人は話の合間に、「今度の都知事選(都議選と聞き間違えたかもしれません)の争点は築地問題になるのでは」といった、政治運営次第で築地の市場移転問題の流れが変わることを指摘しました。もちろん、築地の移転に、外部の人間である私があれこれ言っても、結局最終的な結論を出すのは、都政です。移転反対派の議員が過半を占めれば、移転白紙もありえます。店の主人の話からは、いくつからの側面から見た移転問題の考えが聞かれました。この場で感謝の意をこめて、一つお知らせをします。このうなぎ屋のうなぎが、近々インターネット上でも販売されるということです。運営開始がわかり次第、このブログでもお知らせします。まだ白焼きを食べたことがない方、ぜひ一度ご賞味を。

 話を戻して、今度は新巻鮭を買いに行きました。鮭専門店での話です。新巻鮭はありませんでしたが、「超辛口」の鮭が売っていました。昼食にお茶漬けを食べることが多い私です。鮭茶漬けにあうものを探していたので、購入しました。応対してくれたお姉さんにも訊いてみました。すると、「移転するのは場内。私たち場外の店には関係ない」ということでした。何かの取材かと聞かれたので、別に雑誌などの取材ではないため、個人的興味としました。もっとも、本当に個人的興味で、ブログに記しているのもちょっとした日記といった感覚なので、取材のようだけれど取材ではありません。それだけは明確にしておきます。

 その後、時間がものすごく余ったので、勝鬨橋をわたり、隅田川沿いにある椅子に座って、この原稿を作成し始めました。

 (写真について:日比谷線築地駅を降りて、本願寺の近くで地上に出た道をまっすぐ行くと、この交差点にあたります。右手にあるのは共栄会ビル。いくつかの店が中にあります。ここに、第3部で記す千秋もありますが、入り口からビルに入っても、店は見つかりません。そのからくりは第3部に掲載する写真でわかります。左手は場外市場です。歩行者用の信号の右側に幕があります。この写真では見えづらい、というより見えないのですが、「築地市場の移転は反対。いつまでも築地にいます」といった旨が書かれています。私も写真を頼りにしていたので、細かく覚えていません。まさかここまでぼやけるとは思いもしなかったもので・・・。その代わり、写ってしまった人たちの顔もぼやけているので、肖像権などを配慮して、ぼかしを入れる必要がないのだけが救いです)