今回の沖縄旅行で

彼が話してくれたことを

日記風にして掲載します。

 

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あの頃の僕は本当にダメなやつだった。


彼女(私)とは

一緒に勉強して念願の東京の大学に来たけど、

僕は彼女をずっと放置していた。

 

彼女は東京の都心に住んでいて、

八王子駅からさらにバスで40分の

僕のアパートに

2時間半かけていつも通って来てくれた。

 

それなのに僕は、

毎日、バイトが終わると

友だちの家に行き、

麻雀ばかりに明け暮れていた。

 

誕生日も祝ってあげただろうか。

覚えていない。

クリスマスも一緒にいただろうか。

覚えていない。

デート?

覚えていない。


麻雀明けにアパートに帰り、

彼女の寝ている布団に滑り込んで、

彼女の背中を抱いて、

勝手に合体する。

彼女はいつも受け入れてくれる。

彼女と合体すると体が溶けていく。

満たされていく。

幸せだ、と感じていた。

 

3回目のクリスマスが二日過ぎて

3日ぶりにアパートに帰った。

彼女は寝ているだろうか。

バイトへ行っただろうか。

 

アイスと飲み物、

彼女の好きなお菓子を買って

アパートに帰ると、

部屋は片付いて彼女の物は

もう何もなくなっていた。


僕はパニックになり、

膝から崩れ落ち、

同時に深い絶望を感じた。

 

これが僕たちが別れた日の出来事だった。

1992年冬