読者の皆様へ

お疲れ様です。

 

毎度毎度周回遅れギリギリのこの企画。テニス四大大会について、思うところを書いていきます。

 

*全仏オープンとは?

全仏オープンとは、テニスの4大大会の1つです。フランス、パリのローラン・ギャロスで行われます。ローラン・ギャロスはもともと人の名前で、その人の功績を讃えて名づけられたそうです。

(その他の4大大会は、全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)、ウィンブルドン選手権(イギリス・ロンドン)、全米オープン(アメリカ・ニューヨーク)の3つです。ちなみに、ワールドカップやオリンピックが4年に1度であるのに対して、テニスは大きな大会が1年に4度あることになります。

優勝者には2000ポイント、準優勝者には1200ポイントが加算されます。ランキングの昇降に大きな影響を与える大会であります。

今年の優勝者は

男子シングルス:ラファエル・ナダル
女子シングルス:シモナ・ハレプ

で、準優勝者は

男子シングルス:ドミニク・ティエム
女子シングルス:スローン・スティーブンス

です。昨年の優勝者は

男子シングルス:ラファエル・ナダル
女子シングルス:エレナ・オスタペンコ

で、準優勝者は

男子シングルス:スタン・ワウリンカ
女子シングルス:シモナ・ハレプ

でした。オープン化後、最も優勝した回数が多いのは、

男子シングルス:ラファエル・ナダル(11回)
女子シングルス:シュテフィ・グラフ(6回)

で、最も準優勝した回数が多いのは、

男子シングルス:ロジャー・フェデラー(4回)
女子シングルス:マルチナ・ナブラチロワ(4回)

です。

*全仏と他の3大会の違いは?

これら4大大会の大まかな違いは、テニスコートの地面(サーフェス)の違いといってよいでしょう。全豪、全米がハードコートという固いサーフェス、ウィンブルドンが芝であるのに対し、全仏はレンガの粉、つまり赤土のクレーコートなのです。

*クレーコートの特徴は?

クレーでは一般的に特有のフットワークが必要とされます。土の上を縦横無尽に走ってみると分かりますが、スライディングが最も効率の良い走り方であることが分かります。

また、バウンド後の球速もそこまで上がりません。球速が遅くなる原因は、おそらくボールが持っている運動量が土1粒1粒に分散することにより、バウンド後の球速が落ちると考えられます(いわゆる、運動量保存則)。

球速が遅くなれば、それだけ打ち合いになります。しかも、そこに特殊なフットワークが加わりますので、“特殊なフットワークで打ち合い”というきつい展開となるわけです(さらに、炎天下での試合はむちゃくちゃ暑いです)。

全仏オープンで、ランキング上位選手が早期敗退となる波乱が起こるのも、以上のことが原因の1つであることは間違いないでしょう。

*今年のシングルスに関して感じたところ

 

今年はなんといっても、ラファの通算11回目の優勝が目玉でしょう。男女通じて、1つの四大大会で11回優勝したのは、今のところラファだけです。とんでもない偉業です。

 

ちなみに、僕の大好きなロジャーは今年のクレーシーズンはすべて欠場しました。まさに省エネテニスであります。

 

女子の方は、ハレプ選手が悲願のグランドスラム初優勝ということで、非常に嬉しく思います。ハレプ選手はお父さんとそっくりというのも印象深いです。

 

ちなみに、過去作品は以下のとおりです。

全仏オープン2017 ~The 2017 French Open~

全仏オープン2016 ~The 2016 French Open~

全仏オープン2015 ~The 2015 French Open~

全仏オープン2014

全仏オープン(2009)

 

 

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*あとがき*
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全仏オープンのクレーコートは、レンガを砕いた“アンツーカー”と呼ばれる土でできております。個人的には、最もプレーしてみたいコートの一つであります。

 

 

白い恋人達(2001・桑田佳祐)

 

「あの赤煉瓦の停車場」は東京駅を思わせますが、本当のところはどこを指すのでしょうか。

 

*本日の記事はいかがでしたでしょうか。これからもいろいろなことにアンテナを張り巡らせて、読み応えのある記事を提供していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

2007年2月17日から2017年4月10日まで、『土佐日記』ならぬ『土佐ブログ』(元祖)を運営しておりました。容量がいっぱいになってしまった関係で、“season.2”という形で、このブログを開設させていただきました。“元祖”も“season.2”もどうぞよろしくお願いいたします。