老師は少年に言います。「友よ。器を作れ。困難な仕事だ。それを何度も磨く。一度打ち割って、作り直さねばならぬときもある。割れた器で飲まねばならぬときもある。それでも、最後まで飲み干せ。」(南 直哉著「老師と少年」より引用) 少年は、老師に、生とは、死とは、自分とはなにか、と問います。老師は、安易に答えを導こうとはしません。いや、はじめから、答えなどないのだけれども、少年の求めてやまない姿勢を、あたたかく見守っているように感じます。私たちも、答えが欲しいわけではない。この老師のような存在を近くに求めているのかもしれません。