「1844年から46年、フランスはパリで新聞小説として連載された「モンテ・クリスト伯」は空前の人気を博す。単行本としても出版され、推定部数は当時としては驚異的な4万、人々の心をとらえた。人気の最大の秘密はその構成力。読者に新聞を購読させるために、毎回小さな山場を持ってきて、さらに次回に続く謎を残し各回が終わるという手法だ。」(100分de名著より引用)   長期に渡って先が見えない時に、希望を持ち続けるは、容易なことではありません。そんな時に、この小説を読むと共感する点が多いのではないでしょうか。くさらずに、前を向いて進む、言葉にしてしまえば軽く感じてしまう訳ですが、一日一回は、ここに立ち返らないと保つことが困難な姿勢だと思うのです。

「この世には、幸福もあり、不幸もあり、それは一つの状態と他の状態との比較にすぎないということ。
 極めて大きな不幸を経験した者のみ、極めて大きな幸福を感じることができる。
 生きることのいかに楽しいかを知るためには一度死を思ってみることが必要。
 そして、人間の叡智は、すべての次の言葉に尽きる。
 「待て、そして、希望せよ。」」

100分de名著
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/20_monte-cristo/index.html#box_omowaku

モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)
クリエーター情報なし
岩波書店

さて、当番組の「夜と霧」の後半です。足元をすくわれることの多い現代社会では、保身的になりがちです。そして、そういう状況では、人々の閉塞感が強くなってきているのではないでしょうか。だからこそ、いかに自分の意志で行動することかが問われていると考えます。以下、番組内容の列記です。

3つの価値

「創造価値」」
 すべての仕事は、人の「喜び」を創っていく。

「体験価値」(心ふるわす経験)
 一人の囚人が言った。「おい、見てみろ。疲れていようが、寒かろうが、とにかく出てこい。」
 しぶしぶ、私達が外に出ていったら、あまりにも、見事な夕焼けが、そこにあった。
 一人が、つぶやくように言った。
 「世界は、どうして、こんなに美しいんだ。」
 自分たちの状況とは関係なく存在する美しい自然。
 →  あなたが経験したことは、この世のどんな力も、奪えない。

「態度価値」
 人間は、どんな状態におかれても、ある態度をとることができる。


現代社会は、欲望を極大化させる社会。
見たいものを見るのではなく、見たくないものから目をそむけないことが、
まっとうな”悩む”につながる。

未来は、現在を通過して過去になる。
そして、過去は、その人にとってかけがえのない財産となる。
”過去”というのは、すべてのことを永遠にしまってくれる金庫のようなもの。
そして、生き抜かれた時間は、時間の座標軸に永遠に刻まれ続ける。

「どんなに人生に絶望しようとも、人生があなたを絶望することは決してない。」
そして、「それでも、私は、人生にイエスと言う。」

100分de名著
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/14_frankl/index.html
現代の厳しい競争社会の中で、生きていくには、何が必要なのでしょうか。そして、生きていくことには、意味があるのでしょうか。ヴェクト-ル・フランクルの 「夜と霧」という作品に、そのヒントがあります。(2年半、ナチスの強制収容所を生き抜いた精神科医のノンフィクションです。)

私のことを待っている「時間」がある。
体力のある人が生きのびたとは、言えない。繊細な性質の人々が、生きのびたのだ。
 →神に祈りを捧げる人、ほんの一時であっても、音楽を楽しめる人。

「笑いこそ、エネルギー。」

「与えられた事態に対して、どういう態度をとるかは、誰も奪えない、人間の最後の自由である。」

自分は未来を信じるという態度決定をしていれば、いつかは希望の光が差してくる。

死にたいという二人にフランクルは、
「それでも、「人生」はあなた方から、あるものを期待しています。あなたたちを「待っている」何かがあるはずです。それが何かを考えてください」と問うた。
二人は考えた。「家族」、「やり終えていない仕事」...→これが生きる意味なのだ。

人生から何を期待できるかが、問題なのではなく、むしろ、人生が、何をわれわれから期待しているかが問題なのである。

人間は、「人生」から期待されている。問われている存在。

自分にどんな問いが、つきつけられているのか。
 → 自分の内側を見つめるのは、やめましょう。あなたを待っている何かに目を向けなさい。

「欲望」中心から、「使命」中心へ。
(欲望は、満たされることがない。使命を心の中心にすえなくては、納得のいく幸せは、得られない。)


100分de名著
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/14_frankl/index.html

夜と霧 新版
ヴィクトール・E・フランクル
みすず書房
この度、私の仕事の関係で、しばらく多忙となり、新しく投稿できない状態にあります。先のことは、まだ読めませんが、また、しばらく時間をおいて、再開しますので、たまに見に来ていただければ幸いです。
作家サン・テグジュペリは、亡命先のアメリカで作品「星の王子さま」を創作しました。その後、祖国フランスに残した愛する人々のため、ナチスドイツとの戦いに参戦し、地中海上空で行方不明となりました。当作品は、自身の体験から、作り上げられているのです。以下、番組内容の列記です。

飼いならすことは、絆を作ること。
→ 実は、相手からも影響を受けて、自分が変わる。相手が自分の中に入ってくることを、受け入れ、自分が相手の中に入っていく。それがないと関係を深めることは難しい。
「金色の麦を見て、あんたを思い出す。麦畑に吹く風の音が好きになるのさ。」

かけがえのない存在とは
自分にとっての真実に目覚める必要がある。
成長とは、変化すること。

人間は、自由より生きることの充実を求めている。
(仕事や結婚は、自由に制限を与えるものだが、人間は、そういうものを求めている。)
柔軟な心で人とお互いに影響しあって、変化することを楽しめたらいい。

大事なことは、目に見えない。
→ 人との関係や物との関係も、よく考えると目に見えない関係を反映して大事なものになっている。
 私たちは、心で生きている。

飼いならした相手には、責任がある。
→ 責任がとれるだけの深い関係が築けるととらえるとヘビィではないのでは。

パイロットは見えないものへの目が開けたから、砂漠の中に井戸が現れた。
大事なことを見極められれば、心の井戸はわきあがってくる。その時、心は一変する。

毒ヘビにかまれる王子さま。 → 体を残して、星に帰る。
→ 王子さまは、自分の本質を純化しようとした。
→ バラへの思いだけになって、星に帰った。
 王子さまが出会うバラは、他の人には見えない。
 王子さまの心の目にしか映らない見えないバラ。

100分de名著
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/18_le-petit-prince/index.html
星の王子さま、オフィシャルサイト
http://www.lepetitprince.co.jp/

星の王子さま―オリジナル版
サン=テグジュペリ
岩波書店