「第二次世界大戦中、ソ連の秘密警察によってポーランド軍将校が虐殺された「カティンの森事件」を、ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が映画化した問題作。長い間明らかにされてこなかった同事件の真相を、ソ連の捕虜となった将校たちと、彼らの帰還を待ちわびる家族たちの姿を通して描く。父親を事件で殺された過去を持つワイダ監督が歴史の闇に迫った本作は、第80回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートをはじめ、世界各地の映画祭で高く評価された。」(シネマトゥデイより引用)     日頃は、目にしたくないものに蓋をしているけれど、心に余裕がある時に、その見たくないないものがなんなのか、その時に感じる緊張感も受け止めて自らダメージを与えることで、やっと生きてると感じることができる。こういう映画を受け止める姿勢はそういうことなのではないでしょうか。ポーランド軍将校、アンジェイ大尉とその妻アンナを中心にストーリーは展開していきます。戦時下の重苦しい空気に耐えて観ることを強制されます。アンジェイ大尉を探し続けたアンナが教会で横たわる遺体に夫の姿を感じとり、その上着をはぎ取ると、いばらの冠を被ったブロンズのキリストの顔が。とても印象的なシーンだと思いました。しかし、ラストにアンジェイ大尉の日記が遺族であるアンナに戻され、そこに書かれたあまり残虐な行為が映像としてフィードバックするのですが、ここまで執拗に描写しなければならないのかと、アンジェイ・ワイダ監督の確固たる執念とメッセージを嫌というほど感じさせられます。人間はかくも残酷になれる、狂気の世界です。


補足
「カティンの森事件」:
1943年、ソ連領へ侵攻したナチスドイツ軍によって、カティンで、1万人を超えるとも言われるポーランド軍将校の虐殺遺体が発見された事件を指し、その真相は、ソ連軍による大量虐殺であったわけですが、終戦後ソ連はその事実を隠蔽し、敗れたドイツ軍に濡れ衣を着せたという何ともやり切れない事件です。

シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/movie/T0007928

オフィシャルサイト
http://katyn-movie.com/pc/
録画していた映画を、やっと観ました。早くも10年以上前の1999年の作品です。「平凡な人生に舞い降りる一瞬の奇蹟。さい果ての雪に埋もれたローカル線の小さな終着駅。ここを最後の職場として四十五年に及ぶ長い鉄道員(ぽっぽや)の人生を終えようとしている男のもとに或る冬の夜、愛らしい一人の訪問者が。・・・第117回直木賞受賞作品、浅田次郎の名編「鉄道員(ぽっぽや)」待望映画化!」(CINEMA TOPICS ONLINEより引用)    仕事一筋に、家庭をほとんど顧みない男の最後は哀れなものです。でも、この映画では、それはそれで、その生き様に一遍の希望を与えてくれます。普通、不器用で頑固な中高年は、つまらない人物になるところですが、そこは、男が見てもかっこいい魅力的な高倉健さん。健さんの仕草、表情、抑えた渋い演技、これだけでも、何度か観たくなります。そして、こういう地味な映画に、広末涼子さんをセーラー服で出演させるところは、ある意味この演出は、ずるいと思いつつも、きっとこれ以上の適役はなかったと、監督の裁量にうなづきながら、観てしまいます。苦労をかけた妻(大竹しのぶさん)には、やっと一粒の流す健さんですが、わが子(広末涼子さん)には、手をぬぐいながら泣く健さん。(広末涼子さんが、可愛すぎて泣いているのではありませんよ。)何もしてあげれなかったわが子に対する後悔が、ここで氷解したものと解釈しました。

CINEMA TOPICS ONLINE
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2337
プロフェッショナルは、一旦休止して10月から始まるようです。録画していた番組を掘り起こしてみました。私たちの背中を押してくれる言葉。言葉は心のエネルギーです。


○アタッシュドプレス(広報・PR) 伊藤美恵氏

・眠れる宝を掘り起こす。
・感情を伝染させる。 →マネキンが全部、人間だったら。
・イスに浅くこしかけ、前のめりになって気持ちを伝える。 →情熱をもって話す。
・目の前の人に、熱く想いを伝えること。想いは伝わる。
・内部の皆(スタッフ)が自信を持つことが大事。


プロフェッショナル
http://www.nhk.or.jp/professional/2011/0228/index.html

アタッシュドプレス:
シーズンのイメージを一番、良く現わすショー演出の企画、展示会の見せかた、広告の方向性、メディアセレクト、服の露出方法、店鋪のVMDプラン、メディア対応など、そのブランドのイメージに携わるすべての事に携わりそれを決定する権限を持っている。


○中華料理人 古田 等氏

・食材をみただけで、出来上がる料理がイメージできる。
・仕入れから調理まで、ほとんど一人でこなす。
・手間は足し算、味は引き算。
・味は細部に宿る。
・コンプレックスとの長き格闘。
・素朴な家庭料理。 →身近な食材から手をだす。
・立ち止まるな。ただ掘り続けろ。
・まだ、できる。まだ、先はある。

プロフェッショナル
http://www.nhk.or.jp/professional/2011/0307/index.html
「ルサンチマンやニヒリズムを乗り越え、「永遠回帰」の思想で生を肯定できる人、それがニーチェのいう「超人」だ。最終回は、特別ゲストとして精神科医の斎藤環さんを交えて対談。政治も経済も混沌とした現代を、「超人」として生きることは可能なのか?今、求められる「超人」像とはどのようなものか?徹底討論する。」(100分de 名著より引用)    刺激的なニーチェの言葉は、今の世に中で、どのように受け入れればよいのでしょう。以下、列記します。(自己肯定感の低い人には、意味があると思います。)

・人がクリエイティブになる時って、人と人が信頼し合う時、お互いに刺激し合って、高めていくのではないか。 →「しなやかな超人を目指せ。」
・社会の枠から外れても、肯定できること。 →たとえば引きこもりは超人か。いや、超人は仙人か。
・自分を強く肯定することから始めよう。 →全部、肯定した時、自由なる。全部というのが、みそ。
・人からそれでいいよと肯定されたい。 →でも、人からのそういった承認ぬきで自分で自分を肯定せよ。
・自分が何が欲しいのかわからないのが最大の難点。 →どうやったら、わくわくするのかがヒント。
・「運命愛」は、偶然を必然と感じられること。


100分 de 名著
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/index.html#box03
「ニーチェが「超人」になるために、「永遠回帰」の思想を受け入れなければならないと説く。「おまえの過去は何回も巡ってくる。何度巡ってきてもよいと思える生き方をしろ」と鼓舞し、『ツァラトゥストラ』はクライマックスを迎える。」(100分 de 名著より引用)   ツァラトゥストラは、これまでの常識にとらわれず生きる超人(理想像)を目指すできだと言ってます。ここで、新たな概念が提示されます。それは、ニーチェが失恋の痛手からひらめいた思想であり、「永遠回帰」というものです。自分の人生を何度も何度も繰り返す。そして自分の最悪だったことも起きるため、それを肯定してこそ、超人になるといったものです。つまり、これは、どうやったら人間は自分の人生を肯定できるかという一つの回答ともとれます。後、究極のポジティブ思想として、「運命愛」という言葉がでてきます。たとえ障害や困難があっても、それで出来た得た人との縁を良しとして受け入れて、今のままで自分は良いのだと言えることだと述べられてました。

100分 de 名著
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/index.html#box03