アランフエス協奏曲が、テレビで流れてました。作曲はホアキン・ロドリーゴ、クラシックといっても、1999年まで、お元気だったとの事です。
「曲は3楽章からなり、特に2楽章は、その哀愁をたたえた美しい旋律から広く知られている。ロドリーゴはスペインの古都アランフエス(マドリード県南部にある都市で、宮殿が有名)が作曲当時のスペイン内戦で被害を被ったことから、スペインとアランフェスの平和への想いを込めて作曲したと言われているが、2楽章については、病によって重体となった妻や、失った初めての子供に対する神への祈りが込められているとも言われている。」(Wikipediaより引用)  ロドリーゴさん、3歳で失明し、「その失明こそが自分を音楽への道にすすませた」とコメントが残っています。逆境をも自分のものされた、こういう生き方を、尊敬以外に何と言えるでしょう。

Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2
スローガンは大切だと思います。しかし「美しい国、日本」は、言葉に流されそうです。安部首相の会見では、以下のように述べられてます。「子供たちの世代が自信と誇りを持てる「美しい国、日本」を国民と一緒に創りあげていく「決意」を披露。目指すべき国のあり方として、(1)文化、伝統、自然、歴史を大切にする国 (2)「自由」と「規律」を知る、凛(りん)とした国 (3)未来に向かって成長するエネルギーを持ち続ける国 (4)世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国、を示しました。さらに、政策の6つのポイントとして、(1)政治のリーダーシップ (2)「イノベーション」と「オープン」による経済活性化 (3)健全で安心できる社会の実現 (4)主張する外交 (5)自民党改革のさらなる推進 (6)戦後レジームからの新たな船出、を表明しました。」(安倍晋三首相のサイトより引用)  厚生年金制度や、医療健康保険制度の崩壊の前に見直しと称して改正される法律。気がつかないうちに徐々に増えている私たちの税金。美しい夢のようなスローガンに流されて、厳しい現実とのギャップを埋めるものは、何なのでしょう。

安倍晋三首相のサイト
http://newtop.s-abe.or.jp/janews/653f6a2969cb60f3300c7f8e3057304456fd300165e5672c3002300d
スタバで、コーヒーをとって、一人の時間を楽しんでいた。
ここの店の土曜の朝は、私のような人々が店内に結構いる。
私は、コーヒーの香りとともに読みかけていた単行本を開こうとした時だった。
後ろから、女性の声がした。
「この前は、途中で帰えちゃって、どうしたんですか。」と
言いながら、私の肩をたたいた。
彼女とは、仕事関係で、もう3年以上、向き合っている。
「いや、ちょっと、次の朝が早かったので。...お、おはよう。」
とかなり、ふいをつかれて、慌てている私。
「で、何してたんですぅ。」と突っ込まれる。
「いや~、例の改善提案のアイデアをいろいろと考えていたところで。...」
と一人の世界に入って来られそうで、デタラメを行ったりする。
「てか~、上司が、また、変わったものだから。今までの事も、チャラになって、
いったいどうなっとるんじゃいという感じですよね。」とおやじの独り言のように彼女。
朝の空気がいっきに変わってしまった。
でも、彼女と意味のない話をするのも、それはそれで、悪くないのだ。

(このショートショートは、100%フィクションです。)
「海岸には、様々なものが流れ着く。誰もが知っているのは「椰子(やし)の実」だろう。...漂着物を集めている葉山しおさい博物館(神奈川県葉山町)で、収蔵品を見せてもらった。円筒形の収納容器を傾けると、大小40個がガラガラと音を立てて出てきた。海水浴に来たお年寄りの落とし物だろうか。「それにしても、なぜ次々と入れ歯が打ち上がるのか、いまだにナゾです」と館長の池田等さん(55)。葉山の周辺だけで年に2~3個は見つかるという。...海は広く、どこまでも続いている。しかし、海を漂うごみは、均一に広がるわけではない。ごみが集まりやすい“特別な場所”が、北太平洋にあるという。 」(asahi.comより引用)  広大な海に多数のごみが、漂っているんですね。ごみがうちあげられた砂浜は絵にならないですが、人間は広大な海にも、影響を与えているのです。(しかし、なぜ、入れ歯が。...)
(トム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ」で、バレーボールのウィルソンも、漂流物になってしまいました。あの時は、泣けた。)
asahi.com
http://www.be.asahi.com/be_s/20070218/20070131TBEH0026A.html
ジョン・レノンのような趣きのその人は、いつも、公園の決まったベンチにいる。
私は、何の根拠もないのに、彼を救世主かもしれないとその時思ったのだ。
「今日も、仕事が思ったように行かなくて。どうしたらいいのか。...」
彼は、「そう。」と聞こえるか聞こえないか小さな声で、答える。
そして、タバコに火をつけた。淡い煙が、風のない公園の空に溶け込んでいった。
私は、もう一度、なげかけてみる。
「なるようになると思えればいいんですけど。...」
彼は、何も答えず、日向ぼっこにやってきた猫をなでてている。
ただ、苦労も悲しみも、受け入れているような優しげな彼の目元が、声なき声を伝えていた。

(このショートショートは、100%フィクションです。)